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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    彼への気持ちが冷めてしまった。「でも結婚したい」の矛盾

    「私が行かなければ会えない」関係に疲れ

     私のもとに寄せられる相談は、相手に好意があるから「付き合いたい」「一緒に住みたい」「プロポーズされたい」などが多いのですが、ときどき「急に気持ちが冷めてしまった」というものもあります。

     ただ、交際期間の長さや将来への不安から、単純に「別れよう」と踏ん切りがつかないのが30代女性の本音。薫さん(仮名、36歳)は、1か月前から彼(40歳)との交際に疑問を抱き始め、困惑していました。

     薫さん「彼とは付き合い始めて2年2か月くらいになりますが、最近は『何でこの人を好きになったのだろう』とか、『本当に彼でいいのかな』と思うようになりました」

     木村「どんなきっかけで、どんなところを好きになって、お付き合いが始まったのですか?」

     薫さん「きっかけは友人たちが開いてくれた合コンのような飲み会でした。仕事に熱い人で、いろいろ気づかいのできるところもあって、私のことにも興味を持ってくれたので、2度目に会ったときには、もう好きになっていました。でも、もともと2人の家が、電車で片道1時間30分くらいの距離ですごく遠いんですよ。付き合い始めてから1年半くらいはお互いの家を行き来して、ほとんどの週末を一緒に過ごしていましたが、ここ半年くらいは2週間に一度くらいしか会いません」

     木村「会う回数が減った理由は?」

     薫さん「彼の仕事が忙しくなったんですよ。平日は終電近くまで働いて、土日も出勤する日がありますし、それ以前に疲れて寝てしまうので、私が会いに行かなければ会わないという感じになっています」

     木村「会う機会が減った上に、薫さんの負担が大きいことが、気持ちの冷めた理由ということですか?」

     薫さん「それもありますし、仕事への意欲が失われたというかグチばかりになって、プライベートでも家から出ないので、すごく老け込んでしまったように見えるのもあると思います」

     木村「薫さんへの接し方に、変わったところはありませんか?」

     薫さん「受け身というか、適当というか……。もう交際2年以上過ぎているので、結婚を考えているのならそういう話をするころだと思うのですが、彼からは何もありませんし」

     木村「薫さんは彼と結婚する意思はあるのでしょうか?そもそも結婚願望はあるほうですか?」

     薫さん「数か月前までは、好きとか嫌いとかではなく、彼と結婚するものと思っていましたし、もともと人並みに結婚願望はあるので、今でもそういう気持ちはないとは言えませんが……。でも、気持ちが冷め始めているのも事実だし、『自分の気持ちが分からない』という感覚もあります。彼と別れても他の人と結婚できる保証はないですし、婚活を始めるのも、ちょっと怖いので」

    頭の中で考えず感情を視覚化する

     木村「気持ちが冷め始めている以上、このままの状態を続けるという選択肢はなさそうですね。もう一度、彼を好きになるために向き合うのか、それとも、彼と別れて新たな結婚相手を探すのか。正直なところ、今はどちらの可能性が高そうですか?」

     薫さん「先週、彼と会って食事しましたが、全然、楽しめなくて、『この人、私の気持ちに全然、気づいていないし、自分のことばかり考えているダメな人なんだな』と思ってしまったんですよ。でも、別れて後悔しない自信もまったくないので、『どうしたらいいのか分からない』という感じです」

     木村「『一緒にいても楽しめない』と『別れて後悔しない自信もない』という両方の気持ちを認識できているわけですから、ご自身で思っている以上に現状を把握できているのだと思います。だからこそ必要なのは、それぞれの気持ちから逃げずに、もう一歩深く掘り下げて考えること。頭の中で『こうじゃない』『ああでもない』と考えるから向き合えず、掘り下げられないのであって、今ここで視覚化すれば大丈夫でしょう」

     薫さん「(確認するように)視覚化ですか?」

     木村「(薫さんに白紙のノートを差し出して)ここに、彼の好きなところと長所、嫌いなところと短所を挙げられるだけ書いてください。性格でも、見た目でも、収入や交友関係など何でもいいですから」

     薫さん「(考えながら)今は好きなところが浮かびにくいのですが……」

     木村「深く考えるのではなく、パッと思いついたことを率直に書けばOKです。長くなってもいいので、具体的に書ける項目は、できるだけ細かく書いていきましょう。それを書いたら、次は『これだけは彼に言いたい』という不満と感謝を書いてください」

     薫さん「不満と感謝ですか。もちろん2年も付き合ってきたので、両方ともありますね」

     木村「(約10分後、薫さんが書き終えたのを見て)では、反対側のページに、結婚に対する本音と、別れることへの不安を書いてください。これで薫さんの本心と選ぶべき未来が見えてきます」

     ――薫さんは、それぞれどんなことを書いたのでしょうか?そして、最終的に選ぶのは交際続行と別れ、どちらなのでしょうか?

    2018年02月19日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。最新刊は『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)。その他の著書に『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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