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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    友人の恋人を好きになってしまった。「奪いたい」という本音

    私はひどい女なのでしょうか?

     あなたは「この人だけは好きになってはいけない」と思いながらも、「好きになってしまった」という経験はあるでしょうか。年齢を重ねるほど理性が働いて思い留まれる一方、「会う回数を重ねることで好意が募っていく」というケースがよくあります。

     今回の相談者・史奈さん(仮名、33歳)が好きになったのは、友人・麻里さん(32歳)の恋人(34歳)。史奈さんは「麻里は大事な友人」と言いながらも、「彼のことを好きになって困っている」と悩んでいました。

     史奈さん「麻里と彼は付き合い始めて4か月になります。2人は友人グループの集まる飲み会で出会ったのですが、そのとき私はいませんでした。私が彼と初めて会ったときは、すでに周りの人たちが、付き合うことをすすめるようなムードになっていたんですよ。そのあと、2人はすぐに付き合い始めました。私は彼のことを『ちょっといいな』と思っていましたが、見守ることしかできなかったんです」

     木村「その後、少しずつ思いが募っていったわけですね」

     史奈さん「彼とは最初から好きな音楽とかお酒とか気が合って、話が弾んだんですよ。二人が付き合い始めてから、友人グループの飲み会で話す機会が3回あって、あまりに話が合うので、『ヤバイ、好きになりそう……』と思ってしまいました。私はひどい女なのでしょうか? 今まで恋人のいる男性を好きになったことはないので戸惑っています」

     木村「彼を誘惑したわけでも、告白したわけでもないので、ひどいとは思いません。麻里さんと彼の仲はどうなのでしょうか?」

     史奈さん「麻里と彼は、週に1度会ってデートや食事をするくらいの付き合いだと聞いています。麻里は彼のことが好きというより、『仕事や収入がいいから』と言っていたのが気になってしまいますね。私は彼の性格というか人柄が好きなので」

     木村「彼は史奈さんに、どう接してきますか?」

     史奈さん(すご)く楽しそうに接してくれますし、とにかく優しいんですよ。『史奈ちゃんはかわいい』とか『こんなに気が合う女の子はいない』とか言ってくれて。駄目だと分かっていても、うれしくなってしまいますし、『麻里と別れて私と付き合ってくれたらいいのに』と思ってしまいました」

     木村「麻里さんの『仕事や収入がいいから彼が好き』という発言は、本音か分かりませんし、2人の会う頻度は関係の深さとは比例しないので、都合のいいように解釈しないほうがいいでしょう。彼の言葉も好意ではあるものの、恋愛感情かと言われれば違う可能性が高い気がします」

    友人の反応が怖くて、私から告白できない

     史奈さん「(残念そうに)そうですか……。どうしてですか?」

     木村「普通の男性は恋人の女性がいる場で、別の女性に『かわいい』『こんなに気が合う女の子はいない』とは言わないですよね。彼は『史奈ちゃんは、最初から恋愛関係にはならない女性だからそういうことが言える』と考えるのが自然でしょう。もし彼が史奈さんを本当に口説きたいのなら、麻里さんのいる場でこういう甘い言葉は言わないと思いませんか?」

     史奈さん「(やや反論するように)麻里はその場にいたけど、近くでその言葉を聞いていたわけではありません。だから、『本当は私のほうが好きなのかな』とか、『出会った順番が逆だったと言いたいのかな』とか、考えてしまったんです」

     木村「では、仮に史奈さんが彼への思いを貫くとしましょう。史奈さんから彼に告白できますか?」

     史奈さん「……それは難しいかもしれませんね。彼の反応だけでなく、それを聞いた麻里の反応も怖いので」

     木村「史奈さんから告白しない以上、『彼から告白されなければ付き合えない』ということになりますよね。でも、彼が自主的に麻里さんと別れて、それから史奈さんに告白するという可能性は低いでしょう。もしそうしたくなるほど史奈さんのことが好きなら、彼はすでに麻里さんと距離を取り始めているでしょうから」

     史奈さん「(再び反論するように)でも2人はラブラブという感じではないんですよ。お互い本当に好きなのか分からないような感じだし……」

     木村「では、少し見方を変えましょう。もし史奈さんが彼と付き合えることになったとしたら、麻里さんとの友情は終わります。麻里さんは史奈さんへの憎しみを募らせますし、彼も『麻里さんを捨てて史奈さんを選び、友情を終わらせた』という罪悪感を背負うことになるでしょう。3人ともお互いの顔や性格を知っているため、よりネガティブな気持ちを引きずることになります」

     史奈さん「『それでも彼への気持ちを貫けるのか?』ということですよね」

     木村「30代になってなお続いている友人関係は大事なものではないですか? また、3人だけでなく、友人グループのムードもギクシャクさせてしまいませんか? もちろん史奈さんの自由なので止めませんが、もしこの恋に突き進むのなら、そんな『大事なものを壊した』という負い目を背負って生きていく覚悟が必要です。10代や20代の恋ではないのですから」

     史奈さん「(少し考えたあとに)……麻里も、他の友人も、貴重な飲み仲間ですからね。でも、どうしたら今の気持ちを抑えられるのか、どう考えたらあきらめられるか分かりません」

    ―史奈さんは彼のことをあきらめるべきなのでしょうか? もしあきらめるのなら、どのような方法がいいのでしょうか?

    2018年03月05日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。最新刊は『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)。その他の著書に『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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