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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    婚約者の浮気が発覚。水に流すか、婚約破棄か

    私と会う前日に浮気相手と会っていた

     幸せの絶頂から怒りと絶望へ。恋人の裏切りを知った靖子さん(仮名、37歳)は、悲壮感あふれる顔で私のもとを訪れました。恋人(40歳)の浮気が発覚したのです。

     靖子さんが苦しんでいるのは、浮気の事実だけではありません。彼が大手企業に勤める笑顔のさわやかな自慢の婚約者であること、家族・友人・同僚にも紹介済みであることなどから、「絶対に許せない」という怒りと、「でも、婚約破棄して後悔しないか」という迷いの間で揺れていました。

     靖子さん「彼とは友人の紹介で出会って、すぐに付き合い始めて11か月になります。お互い仕事に打ち込んでいて結婚が遅れたという点で意気投合して、一目ぼれのような感じでした。交際7か月でプロポーズしてくれて、結婚式も3か月後に予定していますし、もうすぐ新居で一緒に住み始めるつもりだったんです」

     木村「彼からの愛情もしっかり感じていたんですね」

     靖子さん「私自身、この11か月間、彼の家へ行って料理や掃除をするなど尽くしてきましたし、彼も大切にしてくれていると思っていました。でも浮気をしたということは、私のことだけ見ていたわけではないってことですよね……」

     木村「どんな浮気だったのでしょうか?」

     靖子さん「彼がお風呂に入っているとき携帯電話にメールがきて、それが浮気相手だったんですよ。見るつもりはなかったんですけど、液晶画面に名前と最初の1行が映って、それがあまりにあやしかったので、ボタンを押して全文を読んでしまいました。そしたら、前日に会って浮気していたみたいで、生々しいやり取りが残っていたんです」

     木村「過去のやり取りは消去していたけど、前日のものは消し忘れていたということですか?」

     靖子さん「そうみたいですね。1日分のやり取りだけでしたが、文面を見ると、もう何度か浮気している感じだったんですよ。あまりに怒りがこみ上げてきて、お風呂から出た彼をすぐ問い詰めて白状させました」

     木村「彼はすぐに認めましたか?」

     靖子さん「最初はしらばっくれたので、『(うそ)つくなら今からこの人に電話する』と言って、携帯電話を突きつけました。そしたら認めて謝ったんですけど、私は納得できなくて……」

    感情の整理さえできれば水に流したい

     木村「彼に謝らせるだけでなく、携帯電話の連絡先を消したり、何か償ってもらったりしませんでしたか?」

     靖子さん「携帯電話は、浮気相手を着信拒否にして消去です。あとは、『何かほしいものがあれば買う』と言われましたが、そんな気分ではないので断りました。でも、全然気持ちが晴れないし、逆に『婚約破棄したほうがいいのかな』という気持ちも強くなってきています」

     木村「『本当に別れていいのか?』という気持ちもありますよね?」

     靖子さん「これまでの優しかった彼のことも覚えていますし、『彼以上の男性と出会えるのか』と考えると、後悔しない自信は持てないですね。ただ、浮気をなかったことにはできなくて、仕事中もふとそのことを思い出して怒りや涙がこみ上げてくるし、どうしたらいいのか分かりません」

     木村「ここまでの話を聞く限り、靖子さんは『感情の整理さえできれば、浮気を水に流して彼と仲よくやっていきたい』という気持ちがあるように感じます。怒り、悔しさ、悲しさ、不安、不信感などはあるでしょうが、やれることはすべてやってみて、それでも感情の整理がつかないようなら、婚約破棄を考えればいい気がします。多少厳しい言い方に聞こえるかもしれませんが、どの方向に決断するかもすべて靖子さん次第ですから」

     靖子さん「キツイですけど、私次第なのかもしれませんね」

     木村「では、浮気をした今の彼を結婚相手として見たとき、どう思いますか?」

     靖子さん「正直、『私の結婚相手はそんな人だったのか……』と残念な気持ちになってしまいます。今まで恋人に浮気されたことがなかったので、これからもそういう目で見てしまうかもしれません。いい年して潔癖すぎるのでしょうか?」

     木村「年齢は関係ありませんし、潔癖というより普通の反応だと思いますよ。ただ、浮気されたことがないだけでなく、浮気した恋人を許したこともないわけですよね。どちらにしても初めてのことなので、浮気という項目だけ重視しがちですが、彼は結婚生活で重要なそれ以外のことはどうなのか、改めて考え直してみましょう」

     靖子さん「分かりました。前向きにやってみます」

     木村「まずは、彼のことからいったん離れて、自分の現実と向き合うことが重要です。それができなければ、ただ彼を責めるだけになってしまいますから」

    ――靖子さんが向き合うべき、彼女自身の現実とはどんなことなのでしょうか。

    2018年04月02日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。最新刊は『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)。その他の著書に『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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