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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    突然「結婚はしない」と言い切った彼。戸惑いと怒り

    結婚しても、うまくやっていく自信がない

     結婚を意識していた男性から、それを覆される冷たい言葉を告げられたとき、あなたは何を思い、どんな行動をとるでしょうか。

     今回の相談者・麻衣さん(仮名、33歳)は、交際歴1年半の彼(35歳)から、「結婚はしない」と宣言され、失意の表情で私のもとを訪れました。

     麻衣さん「先々週、同僚の結婚式に出席してきたんですよ。そのときのことを彼に話したら、『申し訳ないけど、俺は結婚する気ないから』と言われました。『何でそんなことを言うの?』と聞いたら、『うれしそうに結婚の話をするから、(すご)く結婚したいのかなと思って。期待させても悪いし』と言われてしまったんです」

     木村「そんな冷たいことを言われても、彼と結婚したいと思いますか?」

     麻衣さん「もともと結婚相手を探している人が集まる飲み会で知り合ったので、私は最初からそのつもりでした。彼はすぐに親友や同僚にも会わせてくれたので、同じ気持ちなのかなと思っていたのに……」

     木村「1年半の交際で、彼の結婚願望を感じる言動はありましたか?」

     麻衣さん「『一緒に住むなら、このあたりがいいかも』とか、『できたら犬も飼いたいね』とか、結婚をにおわせるようなことは言っていました。だから、なぜ結婚する気がないなんて言ったのか聞いてみたんですよ。そしたら、『誰かと結婚しても、うまくやっていく自信がない』という、よく分からない理由を言われてしまいました」

     木村「それが彼の本音なのかはあやしいでしょう。麻衣さんが本当に彼と結婚したいのなら、まずは彼の本音を引き出すことが重要です」

     麻衣さん「『まだ私に話していない本音がある』ということですか?」

     木村「(大きくうなずく)結婚しない理由としてはあいまいですし、少なくとも努力する価値は十分あるでしょう。ここまでの交際で、彼の反応が悪かったり、不満や皮肉を言われたりしたことはないですか?」

    気持ちが100%でなければ結婚は考えない

     麻衣さん「料理を作ったり洗濯物をたたんだりしても、あまりうれしそうな顔をしないんですよね。1年半の間、私なりに尽くしてきたつもりなのに、恋人として不足と思われているのでしょうか」

     木村「それは分かりません。『もともと求めていない』とか、『家事はやってほしくない』とか、『やり方に不満がある』とか、『何か結婚に対してネガティブな印象がある』とか、あるいは、『単に結婚願望がないだけ』など、さまざまな可能性が考えられます。あまり気にしなくていいと思いますが、『尽くしてきた』という感覚は注意してください」

     麻衣さん「(首をかしげて)どういうことですか?」

     木村「麻衣さんから見た1年半と、彼から見た1年半が、異なるものである可能性が高いということです。麻衣さんがどんなに尽くしたと思っていても、彼がそう感じているとは限りません。『俺が恋人や結婚相手に求めているのは、そういうことじゃないんだよな』と思われているのかもしれないのです」

     麻衣さん「(納得がいかない表情で)じゃあ、彼は何がしてほしいんですか?」

     木村「それを改めて聞き出すべきということです。その他で、『彼の反応がおかしかった』というところはありませんか?」

     麻衣さん「新しい服を着て見せても、美容院に行ったあとも、全然ほめてくれませんし、『自分が似合ってると思うなら、それでいいんじゃないの』と言われます。『男性ってそういうものかな』とも思いますが、あまりに冷たくないかな……と。悲しかったので、何度か不満をぶつけて喧嘩(けんか)になってしまいました」

     木村「ただ、冷たいのではなく、『本当はこうしてほしい』『そういうのは好きじゃないのに』と感じている可能性もあるでしょう。そもそもプロポーズする側に回りがちな男性は、『生涯をともにする一人を選ぶのだから、後悔のないように』と女性以上に考えるものです。だから外見・内面ともに、何か気になるところがあると、『100%の気持ちにならなければ結婚は考えられない』と考える人が少なくありません」

     麻衣さん「(不満げに)『私が彼の好みに合わせなければいけない』ということですか? 凄く不公平な気がするんですけど」

     木村「もちろん麻衣さんが決めることなので、どちらでもいいでしょう。ただ、早く結婚したいのなら、彼の中でネックになっていることを聞き出して、それを改善することが近道になります。もし、多少の我慢を強いられることがあったとしても、『結婚するまでの間で済むのなら、割り切って受け入れてしまおう』という考えもアリでしょうし」

     麻衣さん「(落ち着きを取り戻して)彼との結婚を実現させるのなら、そういう考え方も必要ということですね」

     木村「彼とこれまでよりも一歩踏み込んだ話し合いをしましょう。うまく言えなくて時間がかかっても、2回、3回にわたってもいいので、彼の本音を引き出すことが重要です。どんなことを言われても、感情的になったり、思考停止したりせず、彼の本音をしっかり引き出せたら、おのずと今後の対応策が見えてくるでしょう」

    ――その1週間後、麻衣さんは彼と会い、結婚や自分に関する彼の本音を聞き出すことができたようです。しかし、それは彼女にとって厳しいものでした。

    2018年04月16日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。最新刊は『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)。その他の著書に『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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