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    意外と簡単! シジュウカラの巣箱

     私たちに身近な鳥のうち、巣箱を利用する種は多くありませんが、その中でシジュウカラは、最も巣箱を利用する種として知られています。

     巣箱で巣作りをしてくれるかはともかく、巣箱を作るのはそれほど難しくありません。一度設置すれば、「今年は巣作りをするだろうか」と、毎春ワクワクできること間違いなしですよ。

    材料と工具

    【材料】
     木板、(くぎ)蝶番(ちょうつがい)および固定用ネジ、ネジ・麻ひも/針金(巣箱設置用)

    【工具】
     ノコギリ、電動ドリル、やすり、金づち、ドライバー、メジャー・定規・鉛筆

    【あれば良いもの】
     木工用ボンド(仮組み用)、かんな、出入り口の穴を開けるためのホールソー

    【木材の例】
     幅120x厚さ15x長さ75mm 1枚
     幅150x厚さ15x長さ75mm 1枚
     (制作写真は、幅135x厚さ18mmのフローリング材の端材を使用)

    産卵時期は4月~7月

     巣箱は、鳥が産卵し、かえった(ひな)が巣立つまで育てる場所なので、まず、卵や雛を狙う外敵に襲われにくいことが大切になります。

     ここで最も重要になるのが、出入り口となる巣穴の大きさで、シジュウカラにとってベストは「直径2.7cm」。これより大きいと、スズメが侵入して、巣を荒らした事例が報告されています。また、巣穴の入り口から底までの深さもポイントで、あまり浅いとシジュウカラは利用しなくなるようです。適切な深さについては諸説ありますが、15cm程度と考えられています。

     安全の次は、快適性です。まず内部の大きさですが、最低でも底面10cm四方が必要です。ただ一辺15cmを超えると、親鳥にとっては巣材集めが大変になるため、大き過ぎも避けましょう。また、厚みが十分(1.2cm以上)な板を使用しましょう。

     雨水が巣箱の中にたまらないようにするのも大切。雨水が侵入しにくい構造にし、底面に水はけのための穴を開けておきましょう。

    作りやすさとメンテナンス

     巣箱の形は、主に「片屋根型」と「両屋根型」の2種類が一般的ですが、形が違っても鳥にとっては問題ないとされています。両屋根型は、作るのに少々手間が増えるので、今回は片屋根型を採用します。

     巣箱は、長期間風雨にさらされますから、合板(ベニヤ板)など、腐りやすい木材を使用するのは避けましょう。良いとされているのは、スギまたはヒノキの一枚板ですが、そこはお財布と相談してください。

     巣箱の内側はもちろん、外部もペンキなどを塗るのは避け、自然な木地のままの表面にしますが、防腐剤を塗ったり、バーナーなどの火で表面を焦がす「焼き板処理」などは良いと思います。

     シーズンオフには、巣箱の内部を清掃するので、屋根は開閉できるようにしておきましょう。それと同時に、風などで屋根などが開かないように固定する手段を講じることも必要になります。

    設計します

     図面の数値は、板厚15mm、板幅120mmおよび150mmの2種類の材木を使用し、内部底面12cm四方、屋根の勾配率20%になるように設計したものです。

     板を斜めにカットするのは難しいので、「かんな」や「やすり」で削って修正することを考えて、少し余裕を持たせて切ったほうが良いでしょう。


    実際の製作の様子

     側面2枚の切り出し。勾配率20%


     前面・背面の切り出し。上に載せているのは、カット済みの側面の板。この角度がおなじになるように斜めに切れれば理想的です。


     板を斜めに固定して切る

     ノコギリを鉛直方向に入れればよいように、板の方を斜めに固定しました。これでも、それなりにきれいに切れました。


     もう1つの難所、出入り口の穴開け。円周状にドリルで細かく穴を開けて、それらをつなげることでくり抜きました。ホールソーが使えれば一手間省けると思います。


     寸法通りに切れたら、あとは組み立て。ボンドで仮組みをしてもよいでしょう。今回は仮組みなしで釘を打っています。


     組み立て時のポイントは屋根が載る面。気をつけなければいけないのは、屋根が載る面がデコボコしていないことです。巣箱の下の部分がデコボコになっているのは構わない(巣箱は()るして使う)ので、この面がきれいになるように組み立てましょう。


     屋根の取り付け。蝶番を使って、屋根を取り付けます。


     屋根の固定用、巣箱吊り(ひも)用のネジを取り付け。屋根が開かないようにするため、ネジ4本と紐を使って固定します。また巣箱設置のための吊り紐用にもネジを取り付けます。


     完成! 試しに吊るしてみました。後は、どこにどうやって設置するかを考えましょう。

    巣箱設営時の注意

     巣箱はぐらぐらゆれないように、しっかりと木につけます。設置には、幹を傷つけない麻ひもを使うのがベターでしょうが、自宅の庭なら、針金で固定してもよいでしょう。

     傾いた木にかける場合、出入り口の穴を下向きにして、雨ができるだけ入らないようにしましょう。また、強風が当たりやすい場所なら、その向きに穴を向けるのは避けましょう。

     ヘビやイタチなど捕食者からの被害などを避けるため、近くにやぶや枝がない場所を選びましょう。人家に近いところでは、ネコにも気をつけましょう。

     巣箱の中には、わらなどの巣材は入れないようにします。鳥によっては、いやがる場合があるためです。

     二つ以上の巣箱を作った場合、それらをお互いに近い場所に設置するのは得策ではありません。これは、シジュウカラは縄張りを持つ鳥であるためです。できるだけ分散するように設置しましょう。

    うまくいったら・・・

     エサを運ぶ親鳥の姿が・・・。無事に卵がかえったようで、親鳥が盛んにエサを運んでくる様子が見られました。

     写真は、昨年2016年4月に撮影したものです。

     雛がいっぱい!親鳥を刺激しないように気をつけながら、屋根を開けてみました。写真は、昨年2016年5月初頭に撮影したものです

    DIY―naviとは
     株式会社トゥドゥが運営するDIY(Do It Yourself=日曜大工)に関する情報サイト。暮らしを豊かにするアイデア、住まいやインテリアへの一手間のかけ方を紹介します。ヨミウリ・オンラインはDIY―navi提供の記事をサイトに掲載、一緒に新しいライフスタイルを提案していきます。
    2017年06月07日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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