文字サイズ
    住まいに関する特集コーナーです。

    住み心地、泊まって確認 体験モデルハウス広がる

    • 宿泊体験を経て住宅購入を決めた伊東さん(右)と斉藤林業の齋藤社長(群馬県高崎市で)
      宿泊体験を経て住宅購入を決めた伊東さん(右)と斉藤林業の齋藤社長(群馬県高崎市で)
    • 宿泊体験できる斉藤林業のモデルハウス(群馬県高崎市で)
      宿泊体験できる斉藤林業のモデルハウス(群馬県高崎市で)

     全国の住宅メーカーや工務店で、宿泊体験できる戸建て住宅のモデルハウスが登場している。

     購入前に家族で1泊2日を過ごし、見学だけでは分からない住み心地を確かめられる。家は一生で最も高価な買い物だけに、「お試し宿泊」を活用するのもいい。

    断熱性の高さ実感

     群馬県高崎市の伊東京子さん(37)一家は今年1月、地元ハウスメーカーの斉藤林業(同県沼田市)の木造住宅を新築した。明るい吹き抜けのリビングと木のぬくもりが印象的で、冬でも快適に過ごせるという。

     購入の決め手となったのは、同社のモデル棟に家族4人で宿泊体験したこと。「真冬の寒い時期だったのに、家の中は驚くほど暖かかった。断熱性の高さに加え、木の質感も気に入りました」と伊東さんは話す。

     同社は3年前、高崎市内に「宿泊体験型オープンハウス ラスティコ」を開設した。北イタリアの田舎風の家で、1人500円の料金で1泊2日を過ごすことができる。入浴や洗濯などもできる。

     「洋服や車を買う時には試着や試乗をするのに、一生の買い物である家を『試住』せずに買うのはおかしい」というのが齋藤英之社長の持論。価格は平均で1坪(約3・3平方メートル)70万円前後と決して安くないが、これまでに宿泊した約200組の家族のうち約70組が契約したという。

    大手も展開

     大手ハウスメーカーも宿泊体験サービスを用意する。

     セキスイハイム東海(浜松市)は今年2月、鉄骨住宅「V to Heim(ブイ トゥ ハイム)」の宿泊体験用オープンハウスを浜松市に開設した。太陽光発電システムで電力を賄う「自給自足の家」を掲げており、電力の供給状況を時間帯ごとにチェックできるのが特徴だ。

     また、高性能換気システムで冷暖房された空気の流れをコントロールすることで、部屋のほか廊下や階段、洗面室、トイレなど家全体の温度差を小さくするという。宿泊を通じ、こうした性能を肌で感じることが可能だ。

    全国で実施

     パナホーム(大阪府)も名古屋市や松山市など全国16か所で「宿泊体験モデルハウス」を展開する。IHクッキングヒーターなどのオール電化設備、建物の遮音性や間取りの使いやすさなどを確かめられるほか、ホームシアターで映画を楽しむこともできる。

     一条工務店(東京)も全国約50か所で「宿泊体験会」を実施。希望者は随時、最寄りの分譲地にあるモデルハウスに宿泊して住み心地を確かめることができる。「省エネ性能を売りにしており、エアコンや床暖房の利き具合などを実感してもらえる」(同社)という。

     各社の料金は無料が多いが、調理ができないところもある。また、こうした宿泊体験は、あくまで住宅の購入検討を前提として受け付けているもの。単に宿泊そのものが目的では参加できない。各社とも原則、事前予約が必要だ。(武田泰介)

    2015年06月02日 08時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    大手町モールのおすすめ
    帆布鞄