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    住まいに関する特集コーナーです。

    中古住宅 細やか仲介

    環境・現況詳しく リフォーム資金負担減

    • 大和ホームズオンラインで探した物件の内覧に訪れた客に説明する担当者(左)(東京都中央区のマンションで)
      大和ホームズオンラインで探した物件の内覧に訪れた客に説明する担当者(左)(東京都中央区のマンションで)

     中古住宅の仲介・販売で新しいサービスが登場している。

     きめ細かい物件情報や価格設定経緯を開示したり、リフォーム資金を借りやすくしたりする内容で、中古住宅をより購入しやすくしている。

    流通拡大

     総務省が5年ごとにまとめる住宅・土地統計調査などによると、中古住宅の販売戸数は1990年に約10万戸で、新築着工数との合計に占める割合は5・5%だった。直近の2008年の調査では17・1万戸で同13・5%と伸びている。

     日本大学の中川雅之教授(都市経済学)は「新しい耐震基準で建てた優良物件の中古が多く出回るようになった。今後も市場は拡大するだろう」と話す。

     だが、買い主は「隠れた不具合や欠陥はないのか」「価格は適正なのか」などの不安も持ちがちだ。最近は、こうした不安を取り除く新たなサービスが出てきている。

     「大和ハウス工業」は13年に中古マンションの仲介事業に参入した。子会社の「大和ホームズオンライン」は、ホームページ内の「住まいのバトン」で、首都圏の中古マンションについて不動産鑑定士と1級建築士が調査した立地条件や周辺環境、建物の現況の情報、販売価格設定の経緯などを細かく掲載している。無料で閲覧できる。

    ローン一緒に

     中古住宅の場合、購入後、数百万円単位の大規模なリフォーム(リノベーション)を伴うこともある。一般に、リフォームローンは担保がないことが多いため、住宅ローンに比べて返済期間が短く金利も高い。このため、住宅ローンに加えリフォームローンも組むと、返済負担はより重くなる。

     そこで、りそな銀行と埼玉りそな銀行は14年、中古住宅の購入と同時にリフォームを行う際、住宅価格の最大30%までのリフォーム資金を含めた住宅ローンの運用を開始。両行の場合、リフォームローンは通常、金利(変動)が4%台で、返済期間も10年以下だが住宅ローンに組み込めばリフォームローンより低い通常の住宅ローン金利で借りられる。返済期間も延びるほか、手数料や印紙税などの諸費用も1回分で済む。25都道府県の467店舗で利用できる。

    手数料内で

     11年創業の「リニュアル仲介」(東京都新宿区)は、中古住宅の売り主に、リフォームを実施してから買い主に売却してもらい、借り入れを住宅ローンのみとする手法をとっている。法律で定められた売買成立時の不動産仲介手数料(400万円以上の物件売買の場合、法定上限額は取引金額の3%+6万円、税抜き)内のサービスだ。提携する42都道府県の不動産会社でも利用できる。

     「三菱地所レジデンス」は13年、中古マンションを買い取り、大規模改修して販売する事業に参入した。台所など水回りを中心に、同社ブランドのマンション「ザ・パークハウス」同様の設備を導入している。現在は首都圏の物件で実施しているが、今後は他地域でも進める。

     「スタイルオブ東京」(東京都港区)は11年から、住宅探しから建築調査、リフォーム、ローンまでの相談を仲介手数料内で引き受ける「ワンストップサービス」を手がける。13年創業で建築部門も抱える「和久環組」(横浜市神奈川区)も同様のサービスを行う。いずれも物件は首都圏中心だ。

    事前に調べて

     不動産コンサルタントの牧野知弘さんは、「中古住宅は、事前に確認できる物件が多い。風の強さ、地盤、近隣環境などを自分自身で調べたり、情報提供サービスを行っている業者を利用してみたりするといい」とアドバイスしている。(秋田穣)

    2015年02月24日 08時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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