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    住まいに関する特集コーナーです。

    お年寄り癒やすロボ

     会話などでやり取りできる家庭向け「コミュニケーションロボット」。

     ロボットと接することで、気分が落ち着き、生活に張りが出るというお年寄りは多い。ぬいぐるみ型から、本格的なロボット仕様まで、様々な商品がある。

    高齢化受け注目

     コミュニケーションロボットは、音に反応するセンサーなどのハイテク機器を内蔵し、話したり歌ったりするタイプが主流。十数年前からお目見えしており、百貨店やスーパーの介護用品売り場やおもちゃ売り場などで購入できる。高齢化社会の進展で一人暮らしや認知症のお年寄りが増える中、認知症の予防や引きこもりの防止に効果があるとする研究もあり、注目度が高まっている。

    3歳男児の設定

     ピップ&ウィズが2011年11月に発売した「うなずきかぼちゃん」(税抜き2万円)は3歳の男の子という設定で、話しかけると「わかる、わかる」「それで、それで」などと続きを促し、童謡も歌う。設定した就寝時間が近づくと「もうすぐ寝る時間だよ」と呼びかけるので、生活リズムを整える役目も果たす。

     1999年発売のおしゃべりぬいぐるみ「プリモプエル」シリーズ(バンダイ)は、これまでに110万体以上を販売。13年11月発売の最新型(同1万3500円)は、パソコンでスケジュールを登録でき、当日に「きょうは病院の日だよ」などと予定を告げる。

     タカラトミーアーツが2004年に発売した「夢の子ユメル・ネルル」(それぞれ同9500円)も約20万体を販売している。目を閉じたり、開けたりするのが特徴で、「60歳代以上の利用が多い」(同社)という。(大広悠子)

    生活支える「本格派」も

     多機能の本格的ロボットもある。

     10年から大和ハウス工業が販売を手がけている「パロ」(同36万円)は、アザラシの赤ちゃんがモデルで、名前をつけて呼びかけると「クークー」と鳴いて甘える。人工知能が学習を重ね、鳴き方などは次第に飼い主好みに変化する。

     新商品も続々発売される予定だ。NECは、スマートフォンなどから送ったメッセージをしゃべってお年寄りに伝える機能を備えた「パペロ プティ」(レンタルで月額1万円程度)を発売する予定だ。

     また、ソフトバンクが今夏、家庭向けに発売するペッパー(同19万8000円)は、脳トレゲームやダンスなどお年寄り向けプログラムを追加で設定できるようにする予定だ。

     国立障害者リハビリテーションセンター研究所の井上剛伸・福祉機器開発部長は「単に世話をして楽しむだけでなく、生活を支える機能が加わってきている。ロボットの存在をきっかけに家族との会話が生まれるような使い方をしてほしい」と話している。

    2015年06月15日 08時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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