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    住まいに関する特集コーナーです。

    ドラム式洗濯機の事故防止対策

    「子ども 遊びで入る心配」 ロック機能の確認を

     東京都内で、男児がドラム式洗濯機の中で死亡した事故は、身近な製品にも危険が潜むことを改めて示した。

     子どもが入り込まないよう、蓋を開かなくする「チャイルドロック機能」があっても、使っていないケースも多いとみられる。事故防止対策をまとめた。

     ドラム式は、蓋が横向きについた洗濯機。横や斜めを向いた洗濯槽が回転し、衣類をたたき洗いする。使う水の量が従来の縦型より少なくて済む。欧米で普及し、日本では2000年頃から売り上げが伸びている。

     事故が起きたのは先月8日。7歳の男児が、心肺停止状態で見つかり、病院で死亡が確認された。蓋が閉まると、中からは開けられない仕組みになっていた。母親がロック機能に気付いたのは事故後だったという。

     消費者庁などが呼びかけているのが、ロック機能の活用だ。

     東京都内の女性会社員(39)は昨年、ドラム式洗濯機を買った。5歳と2歳の子どもがいる。「かくれんぼなどをして入り込むのが心配。蓋は閉めておくよう心がけていたが、ロック機能のことは知らなかった。説明書を読んで活用する」と話す。

     チャイルドロックは、子どもが蓋を開けて中に入らないように、電源を切った状態や運転前でも、ロックする機能。ボタンを長押しするなどして、設定したり解除したりする。ただ、子どもが簡単に解除できないよう、手順が複雑な場合もある。国内製の大半の機種についているが、同庁の担当者は、「機能を知らなかったり、使われていなかったりする例が多い」と話す。

     同庁は昨年8月にも、アメリカや韓国で子どもが洗濯槽に入り、出られなくなって死亡する事故が相次いだことから、ロック機能の活用を呼びかけていた。

     ロック機能がない場合は、ゴムバンドで蓋が開かないようにする方法も勧める。洗濯機の両側に接着式のフックを付け、バンドをかけるなどする=図参照=。蓋が開いた状態で、近くに踏み台になるものがあると、子どもが入ってしまう可能性もあるため注意する。各メーカーは、本体や取扱説明書に、「子どもが中に閉じこめられる恐れがあります」などと表示している。

     同庁や国民生活センターによると、国内では今回の都内の例以外に事故の報告はないという。

     子どもの事故に詳しい緑園こどもクリニック(横浜市)院長の山中龍宏さんは、「新製品が登場すると、想定外の事態が起こるので、事故をきちんと検証してほしい。メーカーは、必要があればチャイルドロック機能だけではなく、中からも蓋を開けられるなど、間違った使われ方をしても大事に至らない構造を検討すべきだ」と話す。

    縦型では溺れる事故

     従来の縦型洗濯機でも事故は起きている。子どもが洗濯槽をのぞき込んで落ちてしまい、溺れてしまうケースなどがある。消費者庁は、縦型洗濯機についても、周囲に踏み台になるものを置かず、子どもが蓋を開けられないよう工夫するなど、注意を呼びかけている。洗濯機の上に乳児を置き、転落してけがをする事例も少なくない。(斉藤保)

    2015年07月05日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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