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    住まいに関する特集コーナーです。

    電気柵 身近にある感電の恐れ

    注意表示や漏電遮断器必要

    • ホームセンターでも、電気柵は販売されている(東京都青梅市のカインズホーム青梅インター店で)
      ホームセンターでも、電気柵は販売されている(東京都青梅市のカインズホーム青梅インター店で)

     静岡県で起きた電気柵による事故は、身の回りに感電の危険があることを思い起こさせた。

     電気柵は、家庭菜園などで使う人も増えており、ホームセンターでも買える。設置に際しては注意表示など国の基準を守って安全を確保する必要がある。

     東京都青梅市のホームセンター「カインズホーム青梅インター店」。農業資材を扱うコーナーで、動物よけの電気柵が販売されている。単2の乾電池8個が電源で、100メートル分の電線や支柱、電流を制御する装置もセットになっている。価格は2万9800円(税込み)。太陽光発電を使った電気柵を注文することもできる。担当者は「家庭菜園などでも使えます」と話す。

     電気柵は、田畑を荒らすイノシシやシカの侵入防止などのために設置される。支柱に電線を2、3本張り、電流を流す。メーカーなどで作る「日本電気さく協議会」によると、最近は、家庭菜園で野菜作りをする人が増え、山あいなどでは一般家庭で設置する例が多くなっているという。ホームセンターやインターネット通販で扱っており、入手しやすい。家庭用コンセントや、乾電池・バッテリーを電源にする。

     使用に、許可や届け出は必要ない。ただし、感電などの恐れがあるため、電気事業法では、「感電注意」などと、見やすい位置に適度な間隔で表示するよう義務づけている。

     また、人体に影響のない程度に電流を制御する装置も使わなければならない。漏電遮断器は、道沿いなど人が簡単に立ち入れる場所で、家庭用コンセントなど電源の電圧が30ボルト以上の場合に必要。漏電したら0・1秒以内に電気を断つしくみ。

     家庭用コンセントが電源の場合、電流制御装置や漏電遮断器は、「PSE*マーク」が付いたものを使う。製品が電気用品安全法の技術基準に適合することを示す。

     一般的には、基準に合ったものがセットで販売されている。同協議会は「購入時は、PSEが付いているかなど確認し、取扱説明書の通りに設置を。電流制御装置などを使わずに直接、電線に電気を流すことは絶対にしないでください」と話す。

     *PSE=Product Safety Electrical Appliances & Materials

    釣りざお、家電でも事故

     電気柵以外にも、感電や漏電による事故は発生している。

     独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2002年7月に、さおを担いで線路を横断していた釣り人が、高圧線に接触して感電死した。03年6月にも男児が、線路を横切ろうとした際にさおが高圧線に触れ、重傷を負った。

     家庭内の事故もある。消費者庁の事故情報データバンクによると、11年7月に「温水洗浄便座の配管に触ったら感電した」との相談が寄せられた。漏電による感電を防ぐため、地面に電気を流す「アース線」が、きちんと取り付けられていなかった。エアコンや電子レンジなどでも、アース線を付けずに感電した事故情報が寄せられている。

     このほか、幼児がコンセントにピンを差し込み、やけどを負った事例もある。同庁の担当者は「アース線は指示に従い取り付けて。子どもの事故防止には、コンセントにカバーを付けるのも有効だ」と話している。(西内高志、斉藤保)

    2015年07月30日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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