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    住まいに関する特集コーナーです。

    ホームステージング…住宅売る時、見栄え良く

    レンタル家具・観葉植物で演出

     中古住宅を売却する際に、内覧向けに家具を片づけ、レンタルの調度品を置くなどして魅力的に演出(ステージング)する「ホームステージング」というサービスが広がっている。

     室内の見栄えが良くなるとともに、購入希望者が新居での生活をイメージしやすくなり、スムーズな売却を図れるという。

     ホームステージングは、1970年代に米国で始まり、現在は、住宅を売却する際に一般的に利用されている。日本でも、2013年に専門業者による「一般社団法人日本ホームステージング協会」が設立されるなど、普及しつつある。

     所有者が住んだまま住宅を売却する場合、家具や衣類などを置いたまま(写真<上>=同協会提供)だと、購入希望者に乱雑なイメージを与えかねず、住宅そのものの価値を低いと思わせてしまう可能性がある。そこで、内覧期間中は、室内を片づけ、レンタルのインテリア類や観葉植物を置くなどして(写真<下>=同)、すっきりとした印象にする。

    築50年でも希望通りに

     「ホームステージングのおかげで、希望通りの金額で自宅を売ることができた」。今年6月に神奈川県内の一戸建てを売却してマンションに引っ越した男性(81)は話す。

     築50年ほどの住宅に住んでいたが、子どもが独立し、夫婦で住むには広すぎるため、売却することに。古い家具が多かったため、業者に依頼して、一部の部屋でホテルにあるようなベッドカバーをかけたり、棚の中のグラスをきれいに並べたりしてもらった。約3か月後に買い手が見つかり、売却代金でマンションを購入できた。「近所に買い手のつかない家があり、心配だったが、売却できてほっとしました」と胸をなで下ろす。

     男性宅のホームステージングを担当したのは、住宅の整理などを手がける「サマンサネット」(東京)。今年3月に首都圏でホームステージングを始め、これまで約70件を請け負った。料金は2万9000円(税抜き)からで、部屋を元に戻したり、レンタル家具などを持ち込んだりする場合は別途、費用がかかる。

     佐川急便の関連会社「SGムービング」も今春、首都圏でホームステージングを開始。要望に応じて観葉植物やソファなどを置く。料金は、1部屋だけの場合で2万~2万5000円(同)。

     ホームステージングが広がる背景には、中古住宅市場の活発化がある。

     日本では住宅の売買は新築が中心だったが、中古住宅も質が高まるなどの理由から、徐々に人気が上昇。不動産情報サービス「東京カンテイ」によると、14年に首都圏で売り出された中古マンションは約41万件で、1990年の約8万6000件から5倍近くに増えた。

     不動産コンサルティング会社「さくら事務所」会長の長嶋修さんは、「ホームステージングのように、中古住宅を売却しやすくするサービスは今後、本格化していく」とみる。「ファミリー向けなら家具を子どもが遊びやすいよう配置するなど、購入希望者がそこでの生活を想像しやすくするのがポイント。『こんな部屋に住みたい』という印象を持ってもらうことが大切です」と話している。(吉田尚大)

    2015年09月08日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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