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    住まいに関する特集コーナーです。

    ホームバー 夜長を満喫

    キッチンに対面式カウンター

     秋の夜長、自宅でゆっくりお酒を味わいたくなる。最近は、リフォームでバーのような空間を設ける人が増えている。

     「ホームバー」と呼ばれ、対面式カウンターなどをキッチンに取り付ける例が多い。照明を工夫すれば、大人のムードが演出できる。

     キッチンのカウンターに脚の長い椅子が並ぶ。天井からつり下げられた棚にはワインやウイスキーなどの瓶が置かれ、下側にはグラス類が逆さにぶら下がっている。

     東京都中央区の女性会社員(36)は昨年、中古マンションを買ってリノベーション(大規模改修)し、居間にキッチンを兼ねたホームバーを設けた。帰宅後、グラス片手に腰掛け、音楽を聴いたり雑誌を読んだりしながら一息つく。週末に友人を呼び、パーティーを開くこともある。「お酒が好きで、前は仕事帰りによくバーに寄った。時間を気にせず、自宅でその雰囲気を楽しめるのがいい」と話す。

     このホームバーを設置したのは、「リノまま」のブランド名でリノベーションを手がける東京テアトル(東京)。30代前後の単身者や夫婦だけの世帯を中心に、同様の依頼が増えているという。

     同社の神谷梓さんは「若い世代は外で飲むより、自宅でリラックスしてお酒を味わいたい傾向が強い。カウンター越しに会話を楽しむ夫婦もいます」と話す。カウンターとグラスをつるす棚をキッチンに付けるだけなら、20万円程度で設置できる。

     中高年にも人気だ。特にシニアは、子どもの独立で自宅に空きスペースが増える上、時間や経済的な余裕もある。

     東京都内の50代の男性は、リフォーム会社のホームテック(東京)に、キッチン兼用のホームバーを依頼。その際、友人と酒を飲みながら映画を見られるようにモニターを置いた。

     独立した本格的なホームバーを設けたのは、山形県内の40代の男性。水道やシンクを備え、濃い色の木目を基調にした空間を作った。リフォームを手がけたアイフルホーム(本部・東京)によると、水回りなどを備えた場合、費用は100万円前後から。

     自作もできる。DIY(日曜大工)の雑誌「ドゥーパ!」編集長、豊田大作さんによると、カウンターや背後の棚などが備わったホームバーを手作りして、居間の一角や倉庫に設けるケースがある。簡単なものだと、2万~3万円程度の材料費で済むという。

     雰囲気を楽しむには、照明も大切だ。空間デザインを手がける三井デザインテック(東京)の見月みつき伸一さんは、バーのカウンターを部分的に照らすダウンライトの設置を勧める。「室内全体の照明を消し、ダウンライトの明かりだけにすれば、落ち着いた感じになります」と助言する。

     バーのようなたたずまいを醸し出すだけなら、「ホームバーをわざわざ設ける必要はありません」と見月さん。居間の一角に1~2人用のソファと低めのテーブルを置き、天井の照明を消してフロアスタンドや卓上スタンドをつければ、バーのテーブル席に近い雰囲気が出せるという。

    2015年10月05日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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