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    住まいに関する特集コーナーです。

    断熱ドアにリフォーム

    「カバー工法」1日で完了

    • 築33年の住宅の玄関ドアを、複層ガラスの入った断熱タイプにリフォームした。「デザインが外壁と調和し、満足しています」と男性(千葉県佐倉市で)
      築33年の住宅の玄関ドアを、複層ガラスの入った断熱タイプにリフォームした。「デザインが外壁と調和し、満足しています」と男性(千葉県佐倉市で)

     これから寒くなる時期、老朽化した玄関ドアを、断熱性の高いドアにリフォームしてはいかがだろうか。最近は、1日で施工できる「カバー工法」が普及し、手軽にリフォームできる。

     築33年の戸建て住宅に住む千葉県佐倉市の男性(75)は、今年4月、三井ホーム(東京)に工事を依頼し、木製の玄関ドアを断熱タイプに替えた。工事は既存のドア枠の上に、新たな枠とドアをはめるカバー工法で行い、1日で済んだ。ドアは住宅設備大手、LIXIL(リクシル)(東京)の商品で、施工費込みで約40万円だ。

     東京都国分寺市の会社員男性(64)も昨夏、築38年の自宅の玄関ドアを断熱タイプにリフォームした。男性の妻は「ドアが大きく反り、冬場、隙間風で廊下が寒かったから」と話す。建材大手のYKK AP(東京)に工事を依頼し、施工費込みで約30万円。

     木製ドアは、歳月がたつと、反りや縮みがでて隙間風が入りやすくなる。また、非断熱のアルミ製玄関ドアの場合、寒さでドアの内側が結露したり、北海道などの寒冷地では氷結したりするケースもあるという。

     結露などが出にくい断熱タイプに替えるとよいが、問題は工事にかかる期間だ。従来はドアを替えるのに1週間かかることもあり、防犯上も気になって二の足を踏む人も多かった。

     5年ほど前から普及したカバー工法は、外壁を壊さずに1日で施工できる。寒冷地だけでなく、首都圏などでも需要が高まっているという。

     ただし課題もある。

    • カバー工法では、既存のドア枠の上に新たな枠を設置する(東京都国分寺市で)
      カバー工法では、既存のドア枠の上に新たな枠を設置する(東京都国分寺市で)

     住宅のリフォームを多く手がける1級建築士の尾間ゆかりさんは、「ドア枠の上に新たな枠を設けるため、開口部の幅が5~7センチ程度狭くなります。家具の搬出入や車いすの人の通行が不便になる可能性もある。サイズの調節など業者に相談しましょう」とアドバイスする。

     尾間さんは、玄関ドアリフォームのポイントとして、〈1〉周囲の外壁と調和したデザインにする〈2〉窓のリフォームも一緒に行うと、住宅の保温性が高まる〈3〉マンションの場合、玄関ドアは共用部のため個人が勝手に工事できない。大規模修繕の際に管理組合と相談する――などをあげる。

     断熱ドアの種類は様々だ。ドア鋼板の内部にウレタン樹脂などの断熱材を詰め、ドアと枠の隙間をゴムパッキンで塞いだタイプが主流となっている。

     リクシルは、木目調などデザインが豊富な「グランデル」(税込み39万3120円から、工事費除く)や、「リシェント」(税込み43万8480円から、同)などの商品を扱う。今年度の売り上げは前年度比で各30、70%増という。

     YKK APでは「ヴェナート」などの商品を販売している。税込み29万3760円から(工事費除く)。建材メーカーの三協立山(富山県高岡市)は4月、高断熱の「プロセレーネ」を発売した。内開きの通風窓付きで、税込み54万~57万円(工事費除く)。

    2015年11月02日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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