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    住まいに関する特集コーナーです。

    温暖化防止、家庭からも

     30日にパリで始まる国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)では、地球温暖化対策が話し合われる。日本政府は温室効果ガスの排出削減のため、家庭でも省エネに取り組むよう呼びかけている。暖房の設定温度を下げて節電するなど、できることから実践したい。

    インナーウェア◆カーテン閉める◆LED電球

     環境省によると、2013年度に日本で排出された温室効果ガスは14億800万トンだった。国は7月、30年度までにこの26%を削減する目標を掲げた。目標達成のため国は、家庭での省エネを進め、家庭からの二酸化炭素(CO2)の排出量を30年度までに約40%減らすことを目安としている。

     日本で排出される温室効果ガスの9割は、電気を作るために火力発電所で石炭を燃やすなど、エネルギーを作り出す過程でできたCO2だ。このCO2の16%は、家庭からの排出だ。「家庭での節電は、温室効果ガスの削減につながる」と、環境省の担当者は説明する。

     国は7月、省エネを家庭に呼びかける「クールチョイス」というキャンペーンを開始した。ホームページで、「季節に合わせたインナーウェアを着る」「カーテンを閉めて、夏は熱気、冬は冷気をシャットアウトする」など、手軽にできる省エネを紹介する。冷暖房機器の電気の使用量を抑えることが狙いだ。

     このほか、国は省エネ性能の高い住宅新築や給湯器の普及促進などにも取り組む。

     省エネは、電気代節約にも役立つ。東京電力によると、冬にエアコンの暖房の室温設定を21度から20度に1度下げると、月約230円の節約になる。冷蔵庫を開閉する時間を短くして回数を減らすと、月約150円を節約できる。

     省エネに詳しい消費生活アドバイザーの山川文子さんは、「暖房を一切使わないといった無理をするのではなく、『室内の不要な電球を取り外す』など、快適性を損なわずにできることから実践してみてほしい」と話す。そして、「電気の検針票を見て、使用量の減少を調べたり、子どもと一緒にグラフを作ったり、成果を楽しみながら取り組むと長続きする」と助言する。(吉田尚大、崎長敬志)

     【COP21】 地球温暖化対策に取り組むため、1992年に採択された気候変動枠組み条約の締結国による会議。COPとは締約国会議(Conference of the Parties)の略。95年以降毎年開かれ、パリ会議が21回目。2020年以降の地球温暖化対策について、すべての国が参加する新しい枠組みの採択を目指す。

    環境家計簿アプリ CO2排出量計算

     家庭で省エネを進めるのに、環境家計簿を活用するといい。電気やガスなどエネルギーの使用量から、家庭で排出されたCO2の量を計算し、記録するものだ。

     CO2の排出量は、電気などの使用量に、環境省のホームページなどで公表されている排出係数を掛けることで計算できる。ただ、調べる手間もかかるため、スマートフォンのアプリも便利だ。

     例えば、東京都地球温暖化防止活動推進センターの「環境家計簿アプリ」は、無料でダウンロードできる。電気やガス、水道などの使用量を入力すると、毎月のCO2排出量が計算できる。会員登録すると、過去のデータが保存でき、比較することが可能になる。同センターの担当者は、「排出量を前月と比べるうちに『減らそう』という意識が生まれる。同時に光熱費を減らせます」と話す。

     東京都港区など一部の自治体は、住民の環境への関心を高めるため、環境家計簿をつける家庭に自治体独自のポイントを提供している。ポイントは商品券などに交換できる。

     大手電力会社では、会員登録すると過去の電気使用量などをインターネットで確認できるサービスを実施している。関西電力ではさらにCO2排出量も確認できる。家族の人数や部屋の広さが似た家庭の電気使用量と比較できる機能もあり、節電の余地があるのか知ることができる。

    2015年11月29日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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