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    住まいと暮らしに関わるニュースを掲載します。

    ウェディングに遊園地・・・おひとりさまサービス進化中

     「ひとり焼き肉」「ひとりカラオケ」は序の口! ウェディングやサッカー、遊園地に家電と「ひとり向けサービス」が日々進化を遂げている。「一人の時間を大切に楽しむ」という現代の「ソロ活」事情に迫った。(地方部 石橋武治)

    花嫁衣装「かわいくて選べない!」

    • デザイナーと一緒にドレスを選ぶ江川さん
      デザイナーと一緒にドレスを選ぶ江川さん
    • ウェディングドレス姿にうれしそうな表情
      ウェディングドレス姿にうれしそうな表情

     冬の足音が近づいてきた11月8日、東京都渋谷区のウェディングドレス店で、会社員の江川友紀さん(26)がウェディングドレスを楽しそうに選んでいた。結婚相談所「ノッツェ」のソロウェディングイベントの一幕。入店直後は不安まじりの様子だったが、純白のドレスに囲まれると「かわいくて選べない」と緊張がほぐれてきた様子。

     大きなリボンをウェストにあしらったドレスに着替え、プロにメイクをしてもらうと驚くほど華やかで輝いた印象に大変身した。カメラマンから「かわいい」「きれい」と声を掛けられながらポージングをしていくと、表情はすっかりモデルになりきっていた。

     昨年11月から始まったサービスは、今回で6回目。企画した芦沢早苗セミナー課長は「婚活女性が自己否定ばかりで輝きを失っている姿を見て、ウェディングドレスが持つ女性を輝かせる力を使って元気づけたいと思った」と力説する。これまでに約20人が参加し、1人がその後結婚した。ドレスアップ前に芦沢さんがカウンセリングをして婚活のアドバイスをする。「写真だけではない何か、前向きな気持ちを持ち帰ってもらっているのがコスプレとは違うところ」と胸を張る。

     江川さんは「結婚したいという思いがどんどん具体的になっていった。愛する人にドレス姿を見せたい。まずはインスタグラム(写真投稿サイト)にアップします」と話していた。

    「ソロ活」普及 背景にSNS

    • エキセントリックな「ソロ活」をしてきた朝井さん。記事をまとめた著書が発売中
      エキセントリックな「ソロ活」をしてきた朝井さん。記事をまとめた著書が発売中

     ひとりペアリング制作やひとり夏祭りなど、エキセントリックな「ソロ活」をしているフリーライターの朝井麻由美さんは「SNSが普及して『ひとり○○』に誰かが反応してくれるようになったことが、敷居を低くした」と話す。「ひとりでやるけど、実際は友達とのコミュニケーションにつなげることが前提」と分析している。

     そんな朝井さんが初心者に薦める意外な「おひとりさまスポット」が東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)。様々な「ひとり○○」の中でも、「ひとり遊園地」は半数以上の人が抵抗感を持つほどハードルが高い(民間調査会社「マイボイスコム」調べ)。しかし、朝井さんは「イベントやショーの最中は周りのお客さんも夢中で、案外人の目を気にしなくて良い。質も高いのでマイペースに楽しむには最適」と話す。

    「70分待ち」ひとりならたった7分

    • おひとりさまにピッタリな「シングルライダー」の入口
      おひとりさまにピッタリな「シングルライダー」の入口
    • 右側の通常の行列は80分待ちだったが、左側のシングルライダーはわずか25分で乗ることが出来た
      右側の通常の行列は80分待ちだったが、左側のシングルライダーはわずか25分で乗ることが出来た

     その東京ディズニーリゾートには、おひとりさまにぴったりのシステム「シングルライダー」が導入されている。コースター式の3アトラクション(乗り物)にグループ客を乗せたときにできる1人分の“半端席”に乗るので、運が良ければ待ち時間を大幅に短縮できる。

     金曜日の午後3時、東京ディズニーシーで実際に記者が並んで検証したところ、70分待ちだった「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」にたった7分で搭乗でき、短時間で効率的に楽しめた。

    • 会社帰りにふらりと寄れる「アクションサッカー」
      会社帰りにふらりと寄れる「アクションサッカー」

     サッカーだってひとりで“ふらり”と楽しめる。コナミスポーツクラブ(東京都品川区)の「アクションサッカー」は、おひとりさま同士が集まってサッカーができる。試合が成立しやすい4人制で、よりスピーディーな対戦が魅力だ。会社員の石田智一さん(43)は「初対面の人とも自然に打ち解けられる。仕事帰りに立ち寄れる、手軽な部活動気分」と話す。

    市場規模すでに17兆円

    • 短時間で楽しめて大満足の記者(手前左)
      短時間で楽しめて大満足の記者(手前左)

     船井総合研究所(東京都千代田区)の岩崎剛幸・上席コンサルタントによると、ひとりで楽しむというスタイルが広まったのは2009年頃。おひとりさま市場の規模はすでに17兆円と、コンビニ業界全体の売り上げ(9兆円)の約2倍相当。20年後には20兆円に達する見込みだ。

     震災を契機に「人との絆も大切だけど、ひとりの時間も充実させたい」という価値観が浸透し、パン1枚だけをおいしく焼くためのオーブントースターなど、生活を上質にする商品もヒットしている。

     「おひとりさま市場」の幅は現在も広がっているといい、岩崎氏は「お金を持ったシングルの増加に合わせ、『おひとりさま○○』は特別感を持った高付加価値サービスの接頭語になる。今後は『ひとり焼き肉』から『ひとりタン塩専門店』、『ひとり旅行』から『ひとりキャンプ』など、より先鋭化・細分化されたサービスが登場する」と分析している。

    2017年01月05日 10時57分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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