文字サイズ
    新幹線や寝台特急、SLの最新ニュースから鉄道資料を展示する博物館の情報まで、鉄道ファン必見のコーナーです。

    「健さんの駅」お別れ 留萌―増毛 来月4日廃止

    • 列車を降りる乗客と見物客で混み合うJR留萌線の増毛駅(26日、北海道増毛町で)=高橋敦人撮影
      列車を降りる乗客と見物客で混み合うJR留萌線の増毛駅(26日、北海道増毛町で)=高橋敦人撮影

     北海道北西部の日本海沿岸を走るJR留萌(るもい)線留萌―増毛(ましけ)間(16.7キロ)が12月4日の営業を最後に廃止される。「最果ての終着駅」として知られる増毛駅は、俳優・高倉健さん主演映画の舞台にもなった。消えゆく鉄路を惜しむ大勢の人たちが北海道外からも連日、訪れている。

     増毛町は1950年代まで、沿岸を回遊するニシン漁で栄えた。魚を入れた鉄製缶を背負い「ガンガン部隊」と呼ばれた行商人や、通学の足として留萌線は利用されたが、漁の衰退で人口は減り、マイカーや路線バスに客足を奪われた。JR北は廃止を提案し、地元自治体も今春、同意した。

     高倉さんの主演映画「駅 STATION」(81年)では、古びた増毛駅のたたずまいや、「風待食堂」として登場した駅隣の木造店舗が印象的で、レール(単線)と列車止めしかない駅構内の(せき)りょう感も鉄道ファンから愛されてきた。廃止決定後は乗客が増え、駅舎や列車を撮影するなどして名残を惜しんでいる。

     風待食堂となった雑貨店を経営していた多田令子さん(78)は、「『奥さん、またエキストラかい』と高倉さんは笑顔で声をかけてくれた」と撮影当時を振り返りながら、「今は人が来てくれているが、廃止後はかなり少なくなるのでは」と心配している。 

    2016年12月06日 16時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    大手町モールのおすすめ
    帆布鞄
    PR情報
    大手町モール
    ブランディア
    アーカイブ