文字サイズ
    新幹線や寝台特急、SLの最新ニュースから鉄道資料を展示する博物館の情報まで、鉄道ファン必見のコーナーです。

    健さん 今も愛され 10日、一周忌 ゆかりの地 ファン追悼

    • 15日まで開館が延長されている「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」(夕張市で)
      15日まで開館が延長されている「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」(夕張市で)

     日本映画界を代表する俳優、高倉健さんが83歳で亡くなってから、10日で1年となる。増毛町や南富良野町など、主演作のロケ地となった道内の各地では記帳台などが設けられ、熱心なファンが追悼に訪れている。

    すごさ実感

     「駅/STATION」(1981年)のロケが行われた増毛町のJR増毛駅前の観光案内所。室内に記帳台が設置され、高倉さんの映画の写真やチラシ、書籍などが並んでいる。

     茨城県取手市の中村昭夫さん(64)は「健さんは格好良かった。我々が若かった当時は、映画館で健さんがスクリーンに登場すると、観客が立ち上がり、『待ってました!』と拍手を送ったほど。あの熱気は今じゃ考えられないですね」と懐かしんだ。

     観光案内所は、もともとは雑貨店だった古い建物を改装し、「風待食堂」として映画に登場した。雑貨店を経営していた多田令子さん(77)は室内に入ると、「ちょうどこの辺に健さんが座っていたんだよ」と撮影の様子を説明した。記帳台を10月28日に設けて以来、ファンら300人以上が訪れたという。多田さんは「改めて健さんのすごさを実感しますね」と語った。

     一方、「鉄道員(ぽっぽや)」(99年)で、高倉さんが駅長の「幌舞駅」として使われた南富良野町のJR幾寅駅。「そちらはいかがでしょうか」などと高倉さんをしのぶ追悼メッセージを書いた付箋が駅舎内の窓ガラスに貼られている。日本だけでなく、中国や韓国からのファンも多いという。

    「気さくな方」

     網走市では、「第8回オホーツク網走フィルムフェスティバル」の実行委員会が追悼特別展を8日まで開催している。同市内の会場に記帳台を設けてポスターなど約120点を展示した。「網走番外地」(65年)のロケに当時、バスガイドとして同行した美幌町の佐藤冨士江さん(67)は「一緒に写真も撮ってくれ、健さんは気さくで優しい方でした」と、しんみりと話していた。

    「ひろば」営業延長

     「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」(77年)の主な舞台となった夕張市では、ロケに使った炭鉱住宅などを保存した「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」が15日まで営業期間を延長した。札幌市南区の会社員畠山俊治さん(57)は「若い頃に映画を見て感動し、健さんの世界が好きになった。(高倉さんの死去から)もう1年になるので、これまでの思いを込めて来ました」と話した。

    熱演「映像遺産」

     NPO法人「北の映像ミュージアム」(札幌市)の高村賢治副館長(62)は、「健さんの映画上映会を9月に開いたが、感動して涙を流す人も多かった。健さんと北海道の結びつきの強さを改めて実感した」と振り返る。高村さんによると、高倉さんの出演映画のうち34本が道内で撮影された。「道民も知らない北海道の昔の産業や風景を、熱演を通じて『映像遺産』として残してくれた。本当に感謝したい」と語った。

    2016年12月06日 17時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    大手町モールのおすすめ
    帆布鞄
    PR情報
    大手町モール
    ブランディア
    アーカイブ