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    旅の専門誌「旅行読売」から、旅に役立つ特選情報をお届けします。

    親子・3世代で出かけたい!バリアフリーの温泉宿

    山形県かみのやま温泉・有馬館

    ●バリアフリー情報
    ・バリアフリー対応客室が4室
    ・貸し切り風呂「やわらぎ」もバリアフリー
    ・車いすで乗れる送迎車あり

    • 昨年リニューアルしたばかりの和モダン客室(70平方メートル)
      昨年リニューアルしたばかりの和モダン客室(70平方メートル)

     山形県では2016年、南陽市に「山形バリアフリー観光ツアーセンター」が開設されるなど、バリアフリー化への意識が高まっている。県南東部のかみのやま温泉に立つ有馬館の3代目主人・須藤信晴さんも、同センターの理事として、また山形県旅館ホテル生活衛生同業組合の専務理事として、県内のバリアフリー観光を推進する一人だ。

     有馬館へは、山形新幹線かみのやま温泉駅から西へ約1キロ。付近には上山(かみのやま)城や武家屋敷跡が残り、江戸時代をしのばせる。

     車いす専用駐車場からすぐの玄関を入ると、館内はスロープが設けられ、段差なく移動できる。バリアフリー対応の客室と貸し切り風呂も備える。

     須藤さんが、心身のバリアフリーの重要性を感じたのは、身内の病気や手術がきっかけだった。「ほかの方に遠慮して温泉に入れない人がいることに気付いて、バリアフリーの家族風呂を新設しました」と語る。それは1997年のこと、県内の旅館のバリアフリー化のさきがけだった。

    • 車いす利用者の意見を取り入れたバリアフリー貸し切り風呂
      車いす利用者の意見を取り入れたバリアフリー貸し切り風呂
    • 大浴場も段差の少ない造り。介助者と入る人も多い
      大浴場も段差の少ない造り。介助者と入る人も多い

     その後も、車いす利用者のアドバイスを受けて客室や貸し切り風呂を改修。送迎用の福祉車両も用意した。また、従業員4人とともに研修を受けて「心のバリアフリー推進員」の認定を受けた。推進員は、障がい者に関する正しい知識と理解を身につけ、社会的障壁の除去などを積極的に行うことが役割だ。「設備の使い勝手は人によって異なりますが心のバリアフリーは共通。宿全体で取り組みたい」と須藤さんは話す。

     全35室のうち、車いす対応トイレを備えているのは、東館特別室2室と、昨年新装した和モダン客室の70平方メートル・タイプ2室との計4室。東館特別室は10畳和室とツインベッドルームがひと続きになった造り。どちらもベッド脇まで段差なく進める。

     客室にはほかに、和室、和洋室、和モダンスイートなどがある。

     館内には貸し切り風呂が五つあり、いずれも1回30分は無料。うち一つがバリアフリー対応だ。シャワーキャリーを備え、湯船に腰掛けスペースを設けるなど、使いやすさに配慮。温泉は源泉をかけ流す。

    • 夕食の基本プランは山形牛のすき焼きがメイン(写真は一例)
      夕食の基本プランは山形牛のすき焼きがメイン(写真は一例)

     夕食は山形牛のすき焼きをメインに、地元の食材を盛り込んだ和会席。食事は基本的

    に朝夕とも部屋に運ばれる。

     付近の観光果樹園では、例年5月中旬~7月中旬のサクランボ狩りが人気だ。

     文/中元千恵子

    有馬館

    【住所】上山市新湯6-5
    【問い合わせ】電話023・672・2511/FAX023・672・7301
    【料金】バリアフリー対応客室(東館特別室と和モダン客室70平方メートル)は1室2人で利用の場合、1泊2食1人平日1万9590円~など。※1部屋の人数と料理によって料金が変わる
    【客室】35室(全室温水洗浄便座トイレ付き)
    【温泉】ナトリウム・カルシウム─ 塩化物・硫酸塩泉
    【風呂】内湯2(男女時間交替制)、貸し切り露天2、貸し切り半露天2、貸し切り内湯1
    【交通】山形道山形蔵王ICから国道13号、県道51、13号経由16キロ/山形新幹線かみのやま温泉駅から送迎5分(要連絡、車いすの場合は要予約)
    【ホームページ】http://www.arimakan.com/index.php

     月刊「旅行読売」は、1966年創刊。「読んで楽しく、行って役立つ旅の情報誌」がモットー。最新号や臨時増刊などの案内は こちら

    2018年04月27日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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