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    72歳で7大陸のマラソンをフル完走

    一宮の会社社長・河本さん 挑戦記を出版

    • 挑戦記や獲得したメダルを手に持ち、「多くの人に読んでもらいたい」とPRする河本さん
      挑戦記や獲得したメダルを手に持ち、「多くの人に読んでもらいたい」とPRする河本さん

     マラソンを始めた66歳から約6年間で、国内外の大会に約150回挑んだ一宮市の会社社長・河本三紀夫さん(73)が、世界7大陸でのマラソンを完走した。大会の苦労話や記録などをまとめた挑戦記「無我夢中」を出版。河本さんは「ゴールした時の達成感や満足感がマラソンの魅力」と走り続ける理由を語る。(沢村宜樹)

     河本さんがマラソンを始めたのは2010年。胸や背中などに痛みを伴う発疹が出る「帯状疱疹ほうしん」で、1週間ほど寝込んだことがきっかけだった。病気で亡くなった両親を思い出し、「健康とダイエットになる」と決意した。

     最初は自宅近くの公園などでウォーキングをし、徐々にスピードを上げて、距離も延ばした。同年1月には、沖縄県石垣島のフルマラソンに初参加。18キロほど走ると、右足の膝から下がけいれんした。

     「リタイアしたくない」と気力で走りきった。しばらくは松葉づえを使った生活だったが、数か月後には毎日10キロ走れるようになり、47都道府県の大会を4年3か月で走破した。

     その後、海外マラソンに興味を持ち、北米やアジア、ヨーロッパ、オセアニア、南米、アフリカ、南極の世界7大陸での大会を目標に据えた。まずは14年11月のニューヨークシティーマラソンに出場後、ソウルやパリなどを疾走した。

     15年11月には、南極アイスマラソンにエントリーし、雪が降って視界がほとんどない中、8時間5分15秒でこれまでの最高齢ランナーとしてゴール。72歳までの約1年間で7大陸を制覇し、夢をかなえた。

     出版した本は、「記録に残したい」と16年8月から執筆を開始。健康管理のコツや海外マラソンの手続きの仕方などのほか、10年~15年に出場した148回の大会名や開催日、タイムも記している。共著者の次女・阪本マキさん(33)は「父はスポーツ経験がほとんどなかったが、マラソンを続けている。だれでも、いつでも、何にでも挑戦できることを伝えたい」とアピールする。

     河本さんの体重は62キロで、10キロ減らすダイエットにも成功した。7大陸でのマラソン達成後の16年、前立腺肥大の治療や白内障の手術を受けた。「マラソンの充電期間」と言いながら、ウォーキングを続けている。河本さんは「また走りたい。沿道の声援も力となり、走る時のつらさも乗り越えられる。集大成の40年となる106歳まで、現役ランナーを目指す」と意気込んでいた。

    2017年07月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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