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    名古屋城の木造天守閣 耐震強度不足

    竹中工務店試算 市、補強の方針

     名古屋城天守閣の木造復元を議論する名古屋市の有識者会議が13日、市内で「天守閣部会」の会合を開いた。江戸中期の姿の復元を目指す施工業者・竹中工務店が、現在想定される木造天守閣の耐震性能を試算した結果、建築基準法上の強度を満たしていないことを明らかにした。今後、土壁の内部に耐震壁を入れるなど耐震強度を上げる検討が必要になる。

     同社は、1945年の空襲で焼失する前に撮影された写真や、尾張藩の古文書を集めた記録集「国秘録」などを参考に使われていた材木を推定。主に、柱はヒノキ、はりはマツ、壁はケヤキのほか数種の樹木が使われていたと判断した。

     材木や構造を勘案し、耐震性能を試算すると、大天守は南北の揺れが基準を満たした。だが、東西の揺れは強度が足りず、小天守はいずれの揺れに対しても、基準を満たさない建築物になるという。

     同法には、名古屋城天守閣のように、国宝に指定されていた建築物の復元に際し、基準の適用を除外する規定があるが、市は基準と同等以上の強度にする方針だ。

    2017年07月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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