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    ネット使い政治に新風

    • 県議会本会議の初日、登庁を示すボタンを押す水野さん(5月15日、県議会で)
      県議会本会議の初日、登庁を示すボタンを押す水野さん(5月15日、県議会で)

     県議 水野友貴さん 32

     「地盤・看板(知名度)・かばん(資金)がある人だけの世界だと思っていた。インターネットの普及で、こんなに政治が変わっていくんだ」

     無所属で挑み、初当選した4月の県議選我孫子市区での戦いを、そう振り返る。

     我孫子市議時代、こまめに活動をインターネットで公表し、「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)市議」と呼ばれた。後援会活動でもツイッターやフェイスブックといったSNSをフル活用。県議選では公職選挙法改正による「ネット選挙」解禁も味方に付けた。

     政治家を志したきっかけは2011年の東日本大震災だ。公共交通機関がストップし、当時の勤務先があった東京都内から我孫子市へ歩く途中、同市のサーバーがダウン。ホームページが見られなくなり、行政の脆弱ぜいじゃくな情報発信体制に疑問を抱いた。

     同年11月、組織も資金もない中、28歳で市議選(定数24)に初めて立候補し、3位で当選した。市議を務めた3年余りを「男性の重鎮と比べ軽視されている気がして、何をするにも女性の意見の後押しがほしかった」と回想する。それでも、子宮けいがん検診の推進に取り組み、市のフェイスブック創設も訴えて実現につなげた。

     本県は全国の都道府県で唯一、男女共同参画条例が制定されておらず、県議会の意識改革が必要と考えている。そして、夜の会合、休日のイベントを回ることに忙殺されるような従来型の議員像を打破することにも挑むつもりだ。

     「ネットを駆使すれば、女性議員が家事や育児をしながらでも発言力を高められる。政党に守られなくても戦える。そのモデルケースになって、女性議員の存在意義を示していきたい」

     

    県議選当選9人1割未満

     4月の県議選で当選した女性は9人と定数95の1割に満たず、2007年と11年の各7人からの微増にとどまった。「県政与党」として単独過半数の議席を長年維持してきた自民党は、県連事務局によると、1955年の結党以来、女性県議がいたことがない。今回の県議選では女性候補者の擁立もゼロ。自民の桜田義孝県連会長は「女性で立候補したいという申し入れがなかった。地域の意見を尊重する形で、このようになっている」と説明する。

     県内市町議員を見ても、4月の統一地方選の当選者のうち女性は19・8%だった。千葉市議も50人中9人。勝浦市は統一選で、1958年の市制移行後初の女性市議が2人誕生した。芝山町、長生村、御宿町には女性議員はいない。

     千葉大法政経学部の関谷昇准教授(政治学)は、千葉の政治風土を「男性中心の発想と(男性による)既得権の擁護が色濃く、『女は口を出すな』という雰囲気が根強い」と分析。その上で「地域から女性議員を育てていくことが必要。休日や夜間の議会開会など、女性が政治に関わりやすい環境に改善していくことも急務だ」と指摘している。

    2015年06月18日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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