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    自転車の安全 県から全国へ

     ◇思いやり1.5m運動 五輪向け 伊豆半島でも採用

     自転車の横を車で追い越す際に安全な間隔(1・5メートル)を取るようドライバーに呼びかける県の「思いやり1・5m運動」が、東京五輪・パラリンピックの自転車競技が開催される伊豆半島(静岡県)で採用された。県には他に十数件の問い合わせがあるといい、運動ロゴの使用マニュアルを作るなどし、さらに全国への普及を目指す。(水谷弘樹)

     「自転車マナー先進県」を目指す県が2015年11月、事故予防を目的に運動を始めた。道路交通法で自転車は車道走行が原則とされるが、車が猛スピードで追い抜くことも多く、安全が確保できる距離を1・5メートルと明示し、ステッカーやチラシなどで啓発している。

     この運動に、伊豆半島の活性化に取り組む一般社団法人「伊豆観光圏活性化協会」(静岡県熱海市)が共感。地元でも運動を展開し、五輪競技の開催都市としての機運を高め、誰もが安心してサイクリングを楽しめる環境にしようと、昨年12月、愛媛県にロゴ使用などの許可を求めた。

     同協会は今年1月、静岡市内で開かれた自転車に関する全国会議で、運動のスタートを宣言。ロゴを使って作製したステッカーやマグネットシート、安全祈願の木札を販売したり、イベントで配ったりする。

     松富毅代表理事は「半島は坂道が多く、自転車の利用が少ないためドライバー側も安全な間隔がよく分かっていない。五輪に向け、県民を巻き込んだ運動を展開したい」と話す。

     他にも運動に関する問い合わせが相次いだため、県消防防災安全課は先月、ロゴ使用について要綱をまとめ、申請方法をホームページに掲載した。自転車の車道走行を促す「走ろう!車道運動」とともにさらなる普及を呼びかける。

     同課は「自転車は環境に優しく、観光資源としても重要性を増している。愛媛発の運動でより安全に、快適にしていきたい」としている。

     

     ◇ヘルメット普及へ ベスト着用者選出

     サイクリストの聖地・しまなみ海道を抱え、県は自転車による観光振興を進めるほか、ヘルメットの着用啓発などの安全対策にも力を入れる。

     2015年7月には県立高校の通学時に生徒のヘルメット着用を義務化し、県職員にも通勤時などにかぶるよう呼びかける。県警が毎月実施する定点調査で、2月の着用率は63.8%となり、義務化前の10%台から大幅に改善した。

     今秋には、より多くの自転車利用者にヘルメットを着用するきっかけにしてもらおうと、かぶった姿が似合っているかを競う「ベストヘルメット着用者コンテスト(仮称)」の初開催を計画。新年度一般会計当初予算案に事業費約280万円を盛り込んだ。

    2017年03月17日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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