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    「今こそ心一つ」 越前市で蓬莱祀

    • 雪の中、力強く山車を引く住民ら(越前市で)
      雪の中、力強く山車を引く住民ら(越前市で)

     越前市粟田部町の伝統行事「蓬莱祀おらいし」(国選択無形民俗文化財)が11日、岡太神社前で営まれた。豪雪の影響で巡行は短縮されたが、住民らは五穀豊穣ほうじょう、無病息災を願って力強く山車を引いた。

     同町とゆかりが深い継体天皇の即位を祝い、6世紀前半に始まったとされる。戦乱などで何度か途絶えたが、地区の壮年会が1984年、古文書などを基に再現。2005年に国選択無形民俗文化財に選ばれた。

     俵の台座に、鳥居や餅の花を付けた栗の木を飾った高さ約6メートルの山車を、地元の子どもたちが、音頭取りの男性3人の「えんやらやー」などの木り歌に合わせて引いた。

     例年は町内全域を約4時間かけて巡るが、除雪が追いつかなかったこの日は、神社前の参道約300メートルを2往復するのにとどめた。

     市立花筐小4年、斉藤利優希りゅうき君(10)は「雪のせいで大変だったけど、皆で声を合わせてがんばった」、蓬莱祀保存会の宮田尚一会長(80)は「巡行を短縮したのは復活以来初めてだが、豪雪だからこそ、参加者の心が一つになった」と話していた。

    2018年02月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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