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    榛名神社 9年かけ大修復 大祭前の完工目指す

    • 修復工事が行われる「国祖殿・額殿」(11日、榛名神社で)
      修復工事が行われる「国祖殿・額殿」(11日、榛名神社で)

     榛名神社(高崎市榛名山町)で、本殿など江戸時代に建てられた国指定重要文化財4棟の修復が始まった。9年かけて、一部の建物は全解体して組み直すほどの大規模な修復で、費用は総額約23億円。2026年に60年ぶりに開かれる大祭前の完工を目指す。

     同神社には、江戸時代中期から末期(1716~1859年)にかけて造られた国の重要文化財の建物が6棟ある。1806年に再建されたという本殿は、建物の後方にそびえるご神体をまつった「御姿岩みすがたいわ」と合体した権現造りの珍しい構造だ。彫刻が建物全体に施されているが、200年以上の間、一度も塗り直しされておらず、漆が剥げ落ちて、木目がむき出しになっている。

     県文化財保護課によると、本殿は、県の重要文化財指定だった2002~03年に銅板屋根の修理などが行われた程度。ほかの建物も明治以降の修理記録は不明確だという。

     修復工事が行われるのは本殿のほか、隣接する「国祖殿・額殿」、本殿の正面にある「神楽殿」、本殿境内の入り口に立つ「双龍門」。まず、最も傷みが目立つ国祖殿・額殿に手を付ける。20年度まで4年かけ、国祖殿は部分解体、額殿は全面解体し、朽ちている木部を替えるなどする。その後、双龍門(2020~21年度)、本殿(21~25年度)、神楽殿(23~25年度)の工程で修復を行う。費用の7割を国が出し、残る3割を県と高崎市、榛名神社が分担する。

     26年は、御姿岩の洞窟にまつられたご神体の扉が、60年ぶりに10日間だけ開く「丙午ひのえうま還暦開扉大祭」が行われる。同神社の佐藤真一宮司(67)は「修復が終わった社殿で大祭が開かれれば、うれしい」と話していた。

     修復工事はすでに、社務所裏側の擁壁などで始まっている。佐藤宮司によると、国祖殿・額殿の工事が本格的に行われるのは、11月以降になりそうだという。

    2017年09月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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