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    若者集えるカフェ 大船渡のNPO

    • おしゃれな雰囲気の店内でコーヒーを差し出す瀬さん(4日、大船渡市で)
      おしゃれな雰囲気の店内でコーヒーを差し出す瀬さん(4日、大船渡市で)

     ◆内装など手作りも

     大船渡市で東日本大震災の被災者支援をしているNPO法人が5月17日、「被災地に若者が集まれる場所を作ろう」と市中心部にカフェ「エクレシアコーヒー」を開いた。オープンからまもなく1か月、憩いの場として浸透しつつある。(菅原智)

     スーパーマーケットや薬局などが並ぶ市赤崎町のさかり川沿いに、オレンジ色に塗られたカフェのコンテナハウスが一際目を引く。カフェを運営するNPO法人「WITH YOU GLOBAL(ウィズ・ユー・グローバル)」は、震災後に県内入りした瀬知行せともゆきさん(24)らが中心になって昨年11月に設立した。カフェは法人事務所を兼ねる。

     営業を担当するのは、法人の20~30代の若者4人。名古屋市、山口市、中国・香港の出身で、震災後に大船渡市に移り住んだ。

     瀬さんは震災前、山口市内で保育士として勤めていた。海外の保育を勉強して子どもの虐待をなくしたいと、2011年秋にはデンマークに留学する予定だった。しかし、「目の前で困っている子どもたちを助けたい」と留学を取りやめた。

     ◆「目の前の子助けたい」 留学やめ移住

     岩手、宮城両県の被災地で、子どものストレス解消につながるようにと料理教室やクリスマスパーティーなどの活動を始めた。12年4月には、長期的に子どもたちを見守りたいと大船渡市に移住した。

     生活しているうちに、「自分も含めて若者の集まる場所がない」と気付いたという。それなら、自分が若者の集まれるようなカフェを開こうと決め、昨年から準備を進めてきた。

     開店費用を抑えるため、内装などは可能な限りメンバーらの手作りだが、タイル張りのカウンターテーブルや黄色に塗られた壁、ウッドデッキなど、若者向けのおしゃれなデザインとなっている。

     目玉は店内の中央に置かれたビリヤード台。「昔は大船渡にもビリヤードで遊べる場所があったんだけどな」と住民から聞き、設置した。

     客層は20~30代が中心だが、これまでのボランティア活動で知り合った高齢の被災者も訪れている。瀬さんは「将来的に、ボランティアで関わった子どもたちが大きくなって遊びに来てくれたらうれしい」と話す。

     メニューはドリンクのみで、陸前高田市の喫茶店などから作り方を教わったというコーヒー類は、1杯250~480円。午前8~10時には、無料でトーストやシリアルを提供している。

     約25席。月曜定休。営業は午前8時~午後8時。問い合わせは、エクレシアコーヒー(080・5568・3746)。

    おしゃれな雰囲気の店内でコーヒーを差し出す瀬さん(4日、大船渡市で)

    2014年06月14日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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