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    人つなぐ新拠点完成 カリタス釜石の伊瀬さん 

    • 「人の交流を活発にして釜石を元気にしたい」と語る伊瀬さん(左)(4日、釜石市で)
      「人の交流を活発にして釜石を元気にしたい」と語る伊瀬さん(左)(4日、釜石市で)

    ■ボランティアと市民交流

     東日本大震災の直後から支援活動を続けるNPO法人「カリタス釜石」の活動拠点(ベース)となる新しい施設が釜石市大只越町に完成した。今月7日には地域住民を招き、オープンを祝うイベントも開かれた。ベース長の伊瀬聖子さん(49)は「ボランティアや市民が集い、交流できる場にしたい」と語る。(箱守裕樹)

    ■教会を間借り
     カリタス釜石は、設立にたずさわった伊瀬さんを中心に、7人のスタッフで運営している。

     震災発生時、伊瀬さんは盛岡市内にいた。釜石市内の自宅に戻れたのは3日後。幼い頃から通っていたカトリック釜石教会で炊き出しが行われているのを知り、手伝いに駆けつけた。4月2日には教会を拠点にカリタス釜石を設立し、伊瀬さんは全国から訪れるボランティアの世話をするようになった。

     体一つでも安心して活動に専念できるように、教会で寝る場所と3食を提供。これが評判を呼び、訪れたボランティアは延べ4000人に上る。ボランティアは、がれき撤去や津波で流された写真の洗浄、仮設住宅での話し相手などを担ってきた。「活動を終えて帰ったボランティアと今でも連絡を取り合っている被災者もいる。そのつながりが被災者を元気にしている」(伊瀬さん)

     教会の施設を間借りして活動を続けてきたため、早くからベースの建設を目指してきた。資金のめどがついたことから、教会に隣接する敷地に、プレハブ2階床面積約350平方メートルの施設を建設した。ボランティアの就寝室や大きな食堂のほかに、ミニコンサートや勉強会を開ける多目的ホールやカウンセリング室なども設けた。

    ■孤立防止へ連携
     カリタス釜石は13年にNPO法人の認可を受け、被災者の孤立防止のために市社会福祉協議会などとの連携も深めている。

     伊瀬さんは「孤立防止には、人と人とがつながることが大切。これまで築いてきたネットワークで地域に根ざした活動を続けていきたい」と話している。

    2014年06月21日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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