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    大船渡で「坊主バー」 横浜の僧侶・阿部さん

    • ホスト役を務める僧侶の阿部さん(10日、大船渡市で)
      ホスト役を務める僧侶の阿部さん(10日、大船渡市で)

    ◆被災者と向き合う場に

                                             

     僧侶がホストとなり、東日本大震災の被災者らを迎えて一緒に料理や酒を楽しむ会合が毎月10日、大船渡市盛町のイベントスタジオで開かれている。横浜市の寺から来てホスト役を務める僧侶阿部信仰しんごうさん(49)は、会合を「坊主バー」と名付け、「一人の人間として被災地と付き合い続けたい」と被災者の話に耳を傾けている。(菅原智)

     10日夜、阿部さんともう一人の僧侶が震災犠牲者のための法要を行い、被災者ら5人と向き合った。                                  

     「一緒にバカをやってた同級生たちも亡くなったんですよ」「震災のことを子どもにどうやって伝えるか悩みました」。被害状況や避難生活などについて話す被災者の声に、阿部さんらは静かにうなずいた。

     阿部さんは震災の約1か月後、陸前高田市の避難所を回り、炊き出しの支援を始めた。自分が勤める横浜市内の寺の檀家だんかにも、支援物資の協力を求めた。遺族に頼まれれば犠牲者の法要もした。2012年3月には、高田松原の松を使って市内に供養塔を建て、月命日の法要を欠かさず行っている。

     大船渡市でも何かしたいと、横浜で8年ほど前から開いている「坊主バー」をを13年4月から始めた。「突然やってきた横浜の坊さんが受け入れられるのか」という不安もあったというが、多い日には20人以上が集まる。

     10日は、震災の話のほか、音楽や大船渡の食べ物の話などで盛り上がり、日付が変わっても話は尽きなかった。自宅が全壊し、同級生を亡くしたという市内の団体職員志田仁さん(44)は、「被災者同士で震災の話をするのはタブーという雰囲気がある。外から来た阿部さんたちだからこそ気兼ねなく震災の話ができる」と打ち明ける。

     阿部さんは、「これが被災地のために私ができるささやかなことなんです」と話す。

     参加料は1人1000円。問い合わせは、会場のイベントスタジオ「来渡らいとハウス」(0192・47・5518)。

    2014年07月26日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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