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    仮設生活PCで豊かに 支援員向け自習サイト開設

    • 県立大の研究室で学生と話す後藤准教授(滝沢市で)
      県立大の研究室で学生と話す後藤准教授(滝沢市で)

     ◇県立大の後藤裕介准教授

     県立大ソフトウェア情報学部の後藤裕介准教授(32)(組織情報システム学)が、大船渡市の仮設団地の支援員向けに、パソコン操作の自習サイトを開設した。「パソコン技術を使って、仮設住民の生活を豊かにしていきたい」と、自身の専門性を生かした被災地支援を続ける。(高橋学)

     サイトは2月から試験運用を開始。文字入力ソフトなどに関するクイズ約100問と、パソコン操作を解説する動画約20本を公開している。支援員はパスワードを入れてサイトに接続し、好きな時に自習することができる。

     後藤さんは東京都出身で、2010年4月に県立大に着任した。東日本大震災後に「自分なりの復興支援がしたい」と考えていたが、きっかけがつかめなかった。

     「仮設の支援員のパソコン技術を高めるにはどうしたらいいのか」と、県立大の卒業生から相談を受けたのは12年9月。卒業生は参加するNPO活動で大船渡市の仮設団地に通い、支援員に文書作成などのパソコン技術を教えていた。

     大船渡市の支援員は20~60歳代の計71人。団地で開かれるイベントの手伝いや、住民からの困りごと相談などに応じている。後藤さんは月1度のペースで仮設団地を訪れ、支援員から「パソコン操作でどんなことに困っているか」を聞き取った。

     ◇聞き取り調査で技術にばらつき 

     その結果、支援員によってパソコン技術に大きな差があることがわかった。イベントの告知ビラを作ったり、仮設から引っ越す住民のためにメッセージ動画を編集したり、さまざまな機器を使いこなしている人がいる一方で、キーボード操作が満足に出来ない人もいた。

     「パソコン技術を身に付けた支援員が増えれば、被災者の暮らしを便利に、楽しくすることができるのではないか」。忙しい支援員でも使いやすいように、自習サイトの開設を思い立った。

     サイトで紹介しているのは今のところ、表計算ソフトなど基本的なパソコン技術ばかり。後藤さんは「動画作成やテレビ電話の使い方なども取り上げたい」と、支援の幅を広げたいと考えている。

    2014年08月09日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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