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    ケーキ 3年ぶり店頭に…釜石の洋菓子店

    • 店の本格再開を前に「期待と不安が入り混じっています」と話す人首さん(8日、釜石市で)
      店の本格再開を前に「期待と不安が入り混じっています」と話す人首さん(8日、釜石市で)

    本設店舗で再開

     東日本大震災の津波で全壊した釜石市の洋菓子店「アンジェリック」が13日、同市大町に再建した本設店舗で営業を始める。震災後、中断していたケーキ作りも再開する。店主の人首ひとかべ広作さん(54)は「またケーキを作れるのは職人としてうれしい。長く愛される店にしたい」と語る。

     人首さんは菓子職人だった父の影響で、22歳から8年間、東京で洋菓子作りを修業。1995年に帰郷し、同市嬉石町にある実家の店で父と一緒に菓子作りをしていた。しかし、津波で自宅兼店舗を流され、父金平さん(当時75歳)と母英子さん(同71歳)が犠牲になった。

     2011年12月に仮設店舗で営業を再開したが、街は大きく変わり、客はボランティアや復興工事の作業員が多くなった。道路の渋滞が慢性化した市内では配送に時間がかかってしまうため、生産は生菓子から焼き菓子へと変わった。一方、地域づくりに積極的に関わるようになり、地元の特産品や名物と連携した新商品も多く生まれた。

     ケーキを作るのは約3年ぶり。人首さんは「久しぶりなので売れる量が読めず、どれくらい作ればいいのか迷う。少しずつ現場勘を取り戻し、洋菓子で釜石を盛り上げたい」と話した。

    2017年09月13日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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