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    昭和の米屋「米寿」で復活…藤沢のギャラリー

    米びつや帳場台を展示

    • 昭和初期の米穀店の風情を再現した「蔵まえギャラリー」と佐野さん(右)(藤沢市で)
      昭和初期の米穀店の風情を再現した「蔵まえギャラリー」と佐野さん(右)(藤沢市で)

     歴史的な建造物の保全活動に取り組む市民グループ「湘南藤沢文化ネットワーク」(佐野晴美会長)は、昭和初期の米穀店を改装した「蔵まえギャラリー」(藤沢市藤沢)が来年で築88年の「米寿」を迎えることを記念して、往時の暮らしぶりを紹介しながら昭和時代を振り返るイベント「蔵まえ米寿祭」を開いている。

     同ギャラリーの代表も務める佐野さんは、2006年に旧榎本米穀店を改装し、絵画などを定期的に展示している。ギャラリーは蔵と大きな母屋が特徴的で、土間や畳の部屋などが「懐かしさを感じながら、長く滞在できる」と市民からも親しまれてきた。

     「米寿祭」では、米穀店の子孫や近隣住民、市から借りた昭和期の日用品など約100点を展示。米びつや帳場台、ちょうちん、配達用の地図などを置いてかつての米穀店を再現した。このほかにも軍服やマント、火鉢、明治から昭和までの新聞や写真なども集め、当時の市民の暮らしぶりを思い起こすことができる。

     14日には「昭和の名作映画を辿たどる」と題し、小津安二郎監督による「東京物語」「麦秋」などから昭和を追想する集い、15日には蔵の中で懐かしい音楽を楽しむ「レコードかふぇ」を企画。16日には近くのふじさわ宿交流館で記念シンポジウムを開催し、最終日の17日は、東海道を歩きながら歴史や文化を体験するイベントもある。

     佐野さんは「歴史的な建物はどんどん姿を消し、存亡の危機を迎えている」とし、「若い人にも体感してもらい、魅力を再認識してほしい」と話している。問い合わせは同ギャラリー(0466・25・9909)。

    2018年06月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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