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    慎太郎とモネ 変革の志士

    • 中岡慎太郎とクロード・モネを同時代の改革者として紹介した企画展(北川村で)
      中岡慎太郎とクロード・モネを同時代の改革者として紹介した企画展(北川村で)

     ◇北川村で企画展 幕末・芸術二つの維新紹介

     幕末の志士・中岡慎太郎(1838~67年)と、フランスの印象派の画家クロード・モネ(1840~1926年)――。一見、無関係に見える2人を「変革」のキーワードでつなぐユニークな企画展が、北川村の観光施設「北川村『モネの庭』マルモッタン」で開かれている。前後期制で前期展は10月9日まで。(大島渉)

     慎太郎は、薩摩と長州の盟約(薩長連合)の可能性をいち早く見いだし、盟友・坂本龍馬とともに尽力。盟約成立に多大な功績を残し、「陸援隊」も創設するなど、その後の歴史の進展に大きな影響を与えた。

     2歳年下のモネは、当時の「サロン」と呼ばれた権威主義的なフランス画壇のあり方に疑問を持ち、見たまま、感じたままの絵を描こうと主張。1872年に描いた「印象・日の出」は、批判を含めて驚きを持って受け入れられ、「印象派」の名称が生まれる契機となった。

     同施設は、同じ時代を生きた2人が、時の権威を変えようとしていたことに着目。それぞれを「維新志士」「印象派志士」と位置づけ、社会と文化の「改革者」として紹介することにした。

     会場には、慎太郎とモネの生涯と、2人が活躍した時代の日本とフランスの出来事などを、年表やパネルでまとめて対比する形で分かりやすく紹介。モネが想像で描いた「青い睡蓮すいれん」や、代表作「サン・ラザール駅」などをタペストリーにして展示している。合わせてモネら印象派の画家に影響を与えた浮世絵も紹介している。

     担当者は「幕末維新にかかわった慎太郎と、芸術維新に尽力したモネ。同時代に起こった二つの維新を知ってもらうとともに、展示を機に『モネの庭』への来園者が、(同村内の)中岡慎太郎館を訪れてくれるようになれば」と期待している。

     後期は10月13日~11月27日で、印象派の画家を魅了したとされる「浮世絵」をメインテーマに取り上げる。問い合わせは、同施設(0887・32・1233)。

    2017年09月13日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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