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    父が見守る 語り部デビュー…舞鶴記念館

     ◇山下さん、抑留の過酷さ訴え

    • 来館者にシベリア抑留について説明する山下真由美さん(右)。父の原田二郎さん(左)も見守った(舞鶴市で)
      来館者にシベリア抑留について説明する山下真由美さん(右)。父の原田二郎さん(左)も見守った(舞鶴市で)

     舞鶴引揚記念館(舞鶴市)で15日、シベリア抑留を経験した綾部市の原田二郎さん(92)の次女・山下真由美さん(45)(同)が、初の語り部を務めた。来館者に当時の過酷な生活などを説明し、「抑留者の娘として、できることをしていきたい」と語った。

     原田さんは、同館の46人の語り部で唯一の抑留経験者。第2次大戦後から約4年間、旧ソ連ハバロフスクで強制労働に従事した。

     真由美さんは父の体験を語り継ごうと同館の語り部養成講座を受講し、同館で初の「親子語り部」に。この日は原田さんが見守る中、家族連れらに「氷点下30度にもなる寒さの中で作業をさせられた」「食料は少しのパンとスープだけで、やせ細っていった」などと、抑留の実態を語りかけた。

     真由美さんは「緊張したけど、父が近くで見守ってくれ、安心して語れた」と笑顔。原田さんは「女性らしく、丁寧な語り口で良かった」と満足そうに話した。

    2017年07月16日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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