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    歴史散策できる朝日町へ…10年プラン

    歩道や案内板整備

    • 旧東海道近くにあり、歴史の風情を感じさせる常夜燈
      旧東海道近くにあり、歴史の風情を感じさせる常夜燈

     伊勢神宮の参宮客らで東海道がにぎわい、ハマグリ茶屋などで栄えた朝日町。常夜とうや一里塚跡といった街道の面影は今も残るが、旧東海道の道幅は狭く、歴史散策を楽しめる環境は整っていない。町は景観を良くし、好感度をアップさせようと「まちなみプラン」を作り、整備に乗り出した。今後10年をかけて「歩き集えるくらしやすいまち」の実現を目指す。

     桑名宿と四日市宿の間で栄えた朝日町。街道沿いのハマグリ茶屋は「桑名の焼蛤やきはまぐり」で有名だ。十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも描かれ、その頃の面影は江戸からの距離を示す一里塚跡や常夜燈、古い寺院、桜並木などに残っている。しかし現在、住宅街の中を通る旧東海道(2・6キロ区間)は道幅約5メートルと狭く、乗用車がすれ違うのが難しい場所も。歩道もなく、歩きながら町歩きを楽しめる場所とはいいにくい。

     このためプランは2027年度までの10年で、「東海道の歴史と田舎のまちの風情が感じられるまち」を実現することを盛り込んだ。旧東海道の歩行者スペースを白線で区切り、安心して散策できるスペースを確保。歴史的建造物や寺院などの案内板、歴史を感じられる広場も整備する。空き家や古民家はサークル活動などを楽しめる場へ改修。収集箱を置いたり、ネットをかぶせたりと統一されていないごみ置き場も改修し、景観向上に努める。

     5月には町の公募に応じた町内外の和菓子店経営者や主婦、会社員ら15人が集まり、第1回会議を町内で開催。1916年に役場庁舎として建てられ、大正、昭和の生活用品などを展示している町資料館(国登録有形文化財)を交流施設として活用する案などが出た。「コーヒーが飲める場に」「地元で作った野菜販売も」「パンフレットを置くなど地元観光の紹介を」――。会議は今年度に計8回開催し、今後は通過交通量を減らす方法なども話し合う予定だという。

     町産業建設課の矢野祐二主任は「会議はとても前向き。旧東海道周辺に様々な人たちが集まり、地域や世代を超えた交流ができるようになれば」と期待している。(田坂誠)

    2018年06月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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