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    弱者救済 忍性たたえ

    • 文殊菩薩の絵を開眼し、忍性の功績をたたえる法要を営む僧侶たち(奈良市の北山十八間戸で)
      文殊菩薩の絵を開眼し、忍性の功績をたたえる法要を営む僧侶たち(奈良市の北山十八間戸で)

     ◇奈良で生誕800年法要

     鎌倉時代に多くのハンセン病患者を救った僧侶・忍性にんしょうの生誕800年記念法要が16日、忍性が療養施設として建てたとされる「北山十八間戸きたやまじゅうはっけんこ」(奈良市、国史跡)で営まれた。チラシなどで開催を知った150人が訪れ、弱者救済に尽くした名僧の功績をしのんだ。

     忍性の誕生日に合わせて、近くにある般若寺の副住職、工藤顕任けんにんさん(31)が、奈良や鎌倉に施設を建てたり、患者を背負って奈良の街を送り迎えしたりしたと伝わる忍性の慈悲の心を、多くの人に知ってもらおうと企画した。

     文殊菩薩ぼさつを信仰した忍性に倣い、工藤さんがパソコンで描いた文殊菩薩の絵を北山十八間戸の仏間に安置。他の僧侶5人とともに、魂を入れる「開眼」の作法を営み、功績をたたえる願文がんもんを読み上げた。

     参加者も一緒に般若心経などを読み、募金箱に次々と浄財を託した。法要後は般若寺に移り、工藤さんがデザインしたトートバッグなどを販売。寄せられた浄財や売り上げは全額、社会福祉法人に寄付する。

     工藤さんは「想像以上に多くの人に来ていただき、望外の喜び。自分より他人に尽くした忍性のように、他人に優しく接する人が増える契機になれば」と語った。

    2017年07月17日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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