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    コツコツ更新 広がる縁

    • 「イベントカレンダーや閲覧数ランキングなど、さらに内容を充実させたい」と語る高橋さん(大津市で)
      「イベントカレンダーや閲覧数ランキングなど、さらに内容を充実させたい」と語る高橋さん(大津市で)
    • おおつうしんのサイト上では、市内の情報が日々更新されている
      おおつうしんのサイト上では、市内の情報が日々更新されている

     ◇地域情報サイト「おおつうしん」代表 高橋 諒さん 33

     大津市内のスーパー、レストラン、コンビニ、コインランドリーの開店などの動きを市民からの情報提供を基に伝え、人気を集めるインターネットサイト「おおつうしん」(http://oo24n.jp/)を、2014年から運営している。「1人で運営しているので、連日かかりっきり。元々は趣味のはずだったのに……」と笑う。

     きっかけは、3年前、テレビで紹介された大阪府枚方市の地域情報サイト「枚方つーしん」(http://www.hira2.jp/)を見たこと。当時、地域情報をまとめた専門サイトは少なく、先駆け的存在として興味をそそられた。

     大津市へは小学4年生のとき、県外から引っ越してきた。特別、思い入れが強かったわけでもない。大津祭も行ったことがなかった。

     パソコン、ネット関係の仕事をしながら、飽きたらやめようという軽い気持ちで「おおつうしん」を始めた。

     情報の第1号は、市内にあった総合レジャー施設・びわ湖タワーの跡地について。たまたま手元に、シンボルの観覧車「イーゴス108」の写真があったことで選んだが、閲覧数は伸び悩んだ。1桁台の日も続き、「それすら、自分のアクセスでした」と振り返る。

     それでもコツコツと更新し続けるうち、JR大津駅の改装情報など、閲覧者に関心の高いニュースを掲載できるようになり、今年5月の閲覧数は30万回を記録。1日1万人が見るサイトに育った。

     「サイトはあくまできっかけに」と、掲載は店の概要、開店予定日などに絞る。提供情報を参考に、必ず自ら足を運んで写真を撮り、店の人にも可能な限り取材して裏付けを取るが、そのやりとりも楽しみの一つ。オープン前に訪れると、「宣伝していないのによく気づいたね」と目を丸くされることもある。

     一方、閉店情報も扱う。老舗洋食レストランについて掲載した時は、「親と一緒に行った思い出の店がなくなるのは、さみしい」とのメッセージももらった。

     1日1件のペースで提供されるようになった情報の中には、関係者しか知らないような、掲載を迷う内容もある。日々、情報を扱う責任の重さを感じている。

     今はこのサイトを通じて知り合った元新聞記者らと協力して中心市街地の人、モノ、店を取材する情報誌「大津百町新聞」の創刊を目指す。これまでとは違い、仲間と協力する仕事に、不安もあるが期待も膨らむ。

     「いつの間にか自分と人をつなげるツールになっていた」。明日は、誰からの情報を基に、どこに行って誰と話し、どんな情報を掲載しようか、胸を高鳴らせる毎日だ。

    (松久高広)

    ◇大阪府生まれ、大津市在住。情報提供は「おおつうしん」のサイト上で受け付け、紹介した情報はフェイスブックでも見られる。今後は市内のイベント情報なども充実させる予定。2015年には、県内の自治体や企業などでつくる県地域情報化推進会議の「滋賀Web大賞」審査員特別賞に選ばれた。

    2017年07月10日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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