文字サイズ

    鳥インフル 陽性新たに2例

    • 野鳥の動きを観察する県東部農林振興センターの職員たち(松江市の宍道湖岸で)
      野鳥の動きを観察する県東部農林振興センターの職員たち(松江市の宍道湖岸で)

     ◇養鶏業者ら対応本格化

     ◇県、野鳥監視へ全域巡回

     県は10日、松江市の宍道湖岸で9、10日に住民が発見したキンクロハジロとユリカモメ各1羽の死骸から、簡易検査で今季全国3、4例目のA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が検出されたと発表した。5日に同市で見つかったコブハクチョウの死骸から、今季初めて高病原性のウイルスが検出されたことを受け、県は10日、県内全域で野鳥の一斉パトロールを実施したが、新たな死骸は見つからなかった。JAしまねや養鶏業者などは、感染拡大防止の対応を本格化させた。(佐藤一輝)

     県はこの日、県内全域でパトロールを実施。5日に環境省が指定した「野鳥監視重点区域」(発見現場から10キロ圏内)にある同市岡本町では午前10時から、県東部農林振興センターの職員2人が、宍道湖岸を歩き、鳥の死骸の有無を確認した。双眼鏡を使って、湖周辺の野鳥に異常がないかも観察した。今後も、同区域内で2、3日に1回、区域外では週2回程度、巡回する。

     新たに陽性反応が検出された野鳥2羽の死骸は、9日に同市打出町、10日に同市宍道町の宍道湖岸で、それぞれ住民が発見した。いずれも鳥取大で確定検査を行う。

     養鶏業者なども対策に力を注いでいる。雲南市のある養鶏場では6日以降、野鳥の侵入を防ぐため、鶏舎の周囲を覆っている防鳥ネットに破れなどがないかを入念にチェックした。

     県内で同ウイルスにより多くの鶏を殺処分した2010年度以降、常に防鳥ネットを使用しており、担当者は「これでダメならどうしようもないと思えるほど、十分な対策を行っている」と話した。

     JAしまねでは、鶏舎周辺などに散布する消毒用の石灰計8・3トンを、養鶏業者21戸に配布することを決めた。13日以降順次、配布を始める予定だ。

     松江市大垣町の「松江フォーゲルパーク」では、10日から来園者による水鳥への餌やり体験を中止した。園への出入り口などに消毒用マットを設置するなど対策を講じている。

     橋本秀樹飼育部長は「来園者に不安が広がらないか心配。安全対策には万全を期しているので、安心して来てほしい」と話した。

    2017年11月11日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    PR
    今週のPICK UP

    理想の新築一戸建て