文字サイズ

    出雲小豆で5品 評判上々

     ◇推進協 菓子と料理試食会

     ◇他産地と遜色なし 本格栽培へ

    • 出雲小豆を使った和菓子を試食する来場者たち(出雲市の「割烹温泉ゆらり」で)
      出雲小豆を使った和菓子を試食する来場者たち(出雲市の「割烹温泉ゆらり」で)

     出雲市の宍道湖西岸地区で試験栽培し、昨年収穫した小豆を使って、同市内の5店舗が菓子や料理を試作した。店主らは「他産地の小豆と遜色ない出来」と評価。今年は栽培面積を約10倍の2.2ヘクタールに拡大し、本格的に栽培を開始し、特産「出雲小豆」の収量の安定を目指す。(安恒勇気)

     同地区の農家でつくる同地区農村整備推進協議会が米に代わる農作物として小豆に注目し、県や出雲市などと2年前から試験栽培。昨年は2か所計20アールに丹波大納言、岩手大納言の2種類を栽培し、目標の計約240キロが収穫できた。種まきと収穫を機械化し、湿害対策を進めた結果だった。

     一方で、出雲市内の5店舗に収穫した小豆を使った菓子や料理の試作を依頼。今月1日に同市平田町の「割烹かっぽう温泉ゆらり」で開いた試食会には5品が並んだ。

    • 出雲小豆を使った菓子と料理(出雲市の「割烹温泉ゆらり」で)
      出雲小豆を使った菓子と料理(出雲市の「割烹温泉ゆらり」で)

     「和菓子司なぎら長春堂」(今市町)は生地も島根産もち米を使用した大福「雲州餅小豆」、「木佐清月堂」(平田町)は小豆を一口大に固めた「出雲小倉」とそれぞれ和菓子を試作。洋菓子店「パティスリーメモリー」(同)はアクセントに粒の小豆を入れた「チョコ羊羹ようかん」を仕上げた。

     このほか、「味処おかや」(同)は麺に小豆を練り込んだラーメン「出雲あずきそば」、「坂根屋」(今市町)は砂糖を加えず小豆を煮て藻塩などを加えた「まいぜんざい」を作った。

     「なぎら長春堂」の店主柳楽洋一さん(36)は「いろんな産地の小豆を使っているが、他産地と遜色ない。京都産に似て、あっさりめの味わい」と分析。「収量や価格が安定すれば、需要も高まる。県内だけでなく、県外へ販路拡大できるかが鍵になる」と話した。

     「チョコ羊羹」は雲州洋菓子メモリー中ノ島本店、斐川店で販売中で、「出雲あずきそば」も2月下旬から提供の予定だ。

     「まいぜんざい」も「kissa&co(きっさこ)坂根屋」(大社町入南)ですでに販売されている。坂根屋専務取締役の坂根壮一郎さん(39)は「小豆の味がしっかりわかる。地元の材料で作ったここでしか味わえない味を、ぜひ堪能して」と話している。

     同協議会では今年、4農業組合法人が計2・2ヘクタールで栽培を予定している。多久和修一会長は「皆さんと協力して、『出雲小豆』『出雲大納言』としてブランドを定着させていきたい」と意気込む。

    2018年02月13日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    PR
    今週のPICK UP

    理想の新築一戸建て