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    大田の温泉街に笑顔

     ◇地震から1週間 大型連休控え復興へ

     県西部を震源とした地震の発生から16日で1週間。震度5強を記録した大田市では15日現在、建物998棟が被害を受け、市は罹災りさい証明発行の準備を進めている。観光も大きな影響を受けたが、観光施設や飲食店では大型連休を前に、「大田に来てもらおう」と、復興に向けて動き出している。(岡信雄、佐藤祐理)

     大きな酒だるの露天風呂で笑い声が響いた。大田市三瓶町志学の三瓶温泉にある国民宿舎「さんべ荘」は14日に営業を再開。15日も入浴客でにぎわった。出雲市稲岡町、三島薫さん(72)は「再開して良かった。気持ちいいお風呂で、頑張ってほしい」と語った。

     地震では温泉の配管が壊れ、露天風呂の壁がひび割れるなどして営業を休止。「温泉こそ施設の生命線」と復旧を急いだ。17日までは日帰り入浴を無料にしている。専務取締役の田平勉さん(63)は「待ち望んでくれていたお客さんのためにも頑張る」と話す。

     三瓶温泉の共同浴場「鶴の湯」は大きな被害がなく、10日に再開。家の片付けなどに追われる住民の安らぎの場になった。三瓶温泉協会の中家孝之会長(60)は「小さい湯だが、被災者の力になれて良かった」と語る。

     大田市によると、世界遺産・石見銀山遺跡では神社などが被災し、一般公開している龍源寺間歩も安全のため公開を中止。20日の再開を目指して18日に再点検する。主な観光施設は三瓶地区を除くと通常営業をしているが、同市温泉津町の温泉津温泉は大きな被害はなかったが、キャンセルが相次ぎ、温泉津温泉旅館組合(9軒)によると、13日現在で5月の大型連休までのキャンセルは65件に。同組合はホームページで通常営業をアピールしている。

     大田市の楫野弘和市長は「安全宣言を出す時期を見通すのは難しいが、正しい情報発信が肝要だ。観光では市を挙げてPRしたい」と話している。

    2018年04月16日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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