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    羽生 永世七冠…八王子の小学校時代の師が祝福

    「心からおめでとう」

    • 羽生さん直筆の色紙を手に、当時の思い出を語る八木下さん(5日、八王子将棋クラブで)
      羽生さん直筆の色紙を手に、当時の思い出を語る八木下さん(5日、八王子将棋クラブで)
    • (上)八王子将棋クラブに初めて来た羽生さんの対戦カード。初戦は中学生に勝利(下)羽生さんが作った詰将棋の問題。飛車が3枚あるが、「そうしないと詰まらないんだよ」と言い張ったという(いずれも八木下さん提供)
      (上)八王子将棋クラブに初めて来た羽生さんの対戦カード。初戦は中学生に勝利(下)羽生さんが作った詰将棋の問題。飛車が3枚あるが、「そうしないと詰まらないんだよ」と言い張ったという(いずれも八木下さん提供)

     将棋の羽生善治新竜王(47)が史上初の「永世七冠」を達成した5日、八王子市の小学校時代に指導した八木下征男ゆきおさん(74)は「すごい天才が自分のクラブにいたんだなと思う。心からおめでとうと言いたい」と祝福した。

     八木下さんが「八王子将棋クラブ」を開いたのは1977年。翌年夏、小学2年だった羽生さんは母親に連れられてやって来た。目のくりくりとした少年は駒の動かし方を覚えた程度だったが、「意欲的で、この子は続きそうだ」と感じたという。

     週1回のペースでクラブに来るようになった羽生さんは、3年生でアマ初段、4年生でアマ四段、5年生でアマ五段と、瞬く間に昇段。八木下さんは「ふつう停滞期があるものだが、一直線に昇っていった」と驚きをもって見ていた。

     八木下さんが舌を巻いたのは羽生さんの記憶力。テレビで見た対局の棋譜もすべて覚えていた。4年生の頃には、頭の中で駒を動かす「目隠し将棋」で、アマ四段の八木下さんは40手で負かされた。

     また、負けると悔しがる小学生が多い中、羽生さんは「次に勝てばいい」と態度を変えなかったという。「小学生なのに心のコントロールができていたのでしょう」と感心する。

     八木下さんが指導したのは小学生までだったが、羽生さんは今でも時々クラブを訪れ、小学生を相手に対局指導をしてくれる。20年ほど前、色紙に「泰然自若」と書いて贈ってくれた。

     八木下さんは「これからはタイトルにこだわる必要はない。悠々と羽生さんの将棋を究めていってほしい」と期待した。

    2017年12月06日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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