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    障害者福祉の歴史 書籍に

    • 本を紹介する秀樹さん(和歌山市で)
      本を紹介する秀樹さん(和歌山市で)
    • 障害者福祉に尽力した岩橋さんらの活動をまとめた書籍
      障害者福祉に尽力した岩橋さんらの活動をまとめた書籍

     ◇和歌山で24日発刊 亡父の熱意 後世に

     就労支援施設やグループホームを運営する社会福祉法人「つわぶき会」(和歌山市)の理事長を務め、障害者福祉に尽力した岩橋正純さん(2014年死去)らの活動が「子を思う親の心を積み重ねて」として書籍にまとめられ、24日に発刊される。現理事長で長男の秀樹さん(58)は「障害者や家族が頑張ってきた道のりを知ってほしい」と話している。(鷲尾有司)

     ◇ポリオの薬輸入など尽力

     木材を販売していた岩橋さんは、秀樹さんが幼少期にポリオに感染し、下半身にまひが残ったことから障害者福祉の道に。1964年に障害児父母の団体を結成。83年には、「困難にも負けない」との花言葉を持つ「ツワブキ」から名前を取った「つわぶき会」を設立して理事長になり、長く福祉の充実に尽力してきたが2014年8月に亡くなった。

     「岩橋さんの熱意を伝えよう」と書籍化が企画され、元県職員で作家の高田朋男さん(62)が編著を担当。関係者に聞き取りを進め、昭和30年代にポリオが全国で流行した際、ソ連で開発されたワクチンや治療薬を輸入しようと運動して実現させたことや、障害児教育の充実のために現在の紀北支援学校の設立を求めたことなどを紹介している。

     また、秀樹さんが思いを記しているほか、福祉関係者、関係が深かった政治家や企業経営者の座談会も収録。高田さんは「和歌山での障害者福祉の歴史をまとめた貴重な資料になる」と話している。

     発刊にあたり、秀樹さんは、16年に相模原市の知的障害者施設で発生した殺傷事件について、「インターネットには事件に共感する書き込みがあり、ショックだった」とした上で、「障害があっても生きていくことを認めてほしいと頑張ってきた活動を後世に伝えたい。ぜひ手にとってほしい」と呼びかけている。

     1部1200円(税別)で、宮脇書店・ロイネット和歌山店、TSUTAYA WAY・ガーデンパーク和歌山店などで販売する。25日午後3時からは、同店で出版記念トークショーが開かれる。問い合わせは、つわぶき会(073・431・7000)。

    2018年02月13日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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