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    光市立図書館 お薦めの1冊を「処方」

     〈働き方に迷っている〉人には、〈一歩踏み出す力が湧いてきます〉――。そんな本はいかが。光市立図書館で、日々の生活の中で感じる不安や悩みに応じて、司書が選んだお薦めの1冊を、オリジナルの「薬袋」に入れて貸し出すユニークなサービスが行われている。(佐々木道哉)

     読書を治療や癒やしに役立てようというビブリオセラピーと呼ばれる読書療法の一環。3月の「自殺対策強化月間」に合わせ、光市が一昨年に続いて企画した。

     A4サイズの薬袋には、表に「内服薬」と大きく書かれ、「症状」と「効能」をそれぞれ明記。例えば、「老いるのが不安」という症状には、「年を重ねるのが楽しみになります」と効能が書かれている。「子どもが巣立つのが寂しい」に対しては「笑顔で送り出せます」、「部下の評価が気になる」には「リーダーになれる自信が持てる」といった具合だ。

     薬袋の中には、司書の女性3人が選んだ自己啓発本や詩集、エッセー、絵本、写真集などのお薦めの1冊が入っている。

     利用者は自身の「症状」と、期待する「効能」を見て薬袋を選ぶ。書名や著者名は書いていないため、中にどんな本が入っているかは、借りて袋を開けるまでのお楽しみで、同館は「普段は手に取らないような本と出会うことで、新たな発見や心の癒やしにつながれば」と話している。

     また、薬袋の中には、心の健康に関する行政の相談窓口などを載せたパンフレットも同封。今月1日から入り口近くにコーナーを設けて薬袋を並べており、19日までに60冊の利用があった。貸し出しは31日まで。21、27日は休館。

    2017年03月21日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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