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    さよなら寝台特急…どうなる夜行列車の未来

     今年3月のダイヤ改正で定期運行を終え、4月から臨時列車として運行されてきた「北斗星」が、8月22日札幌発の上りを最後に姿を消しました。また、上野と札幌を結ぶ寝台特急として残っていたカシオペアも、来年3月の北海道新幹線開業とともに廃止されることが決まりました。鉄道ファンに愛されたブルートレインの歴史、そして夜行列車の未来を考えます。

    「北斗星」と夜行列車を深く知るために

     鉄道ライターの佐藤正樹さんによる、「北斗星」のこれまでと夜行列車のこれから。

    • 存続できない六つの理由
      存続できない六つの理由
    • 10のトリビア
      10のトリビア


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    「ブルートレイン」廃止に何を思う?…思い出をお寄せください

     鉄道ファンに愛された青い客車の寝台特急「ブルートレイン」は姿を消し、宿泊できる列車は今後、「ななつ星in九州」のような豪華列車(クルーズトレイン)にとってかわられる方向です。ブルートレインの全盛期は1960年代から70年代。首都圏や近畿圏から九州、東北へと向かう夜汽車に多くの乗客が乗り込み、鉄道ファンはカメラを向けました。「青い列車」の終焉に寂しさを感じる人も少なくないはずです。ブルートレインの廃止を「時代の流れ」、「やむをえない」と思う人は「Yes」、「どうしても残してほしい」「納得できない」という人は「No」に投票してください。みなさんの大切な思い出も教えてください。

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    • 2014年に廃止された吉岡海底駅のホームから見た青函トンネル。来春にはここを新幹線と在来線の列車が通ることになる(吉岡海底駅、2006年8月24日、佐藤正樹撮影)
      2014年に廃止された吉岡海底駅のホームから見た青函トンネル。来春にはここを新幹線と在来線の列車が通ることになる(吉岡海底駅、2006年8月24日、佐藤正樹撮影)


    (連載)鉄道ライター・佐藤正樹さんが探る…さよなら寝台特急「北斗星」

    夜行列車の未来

     臨時「北斗星」の運行が終了すると、JRに残る一般営業の夜行列車は、上野-札幌間の特急「カシオペア」、青森-札幌間の急行「はまなす」、東京-出雲市・高松間の特急「サンライズ出雲/瀬戸」、東京-大垣間の快速「ムーンライトながら」、新宿-白馬間の快速「ムーンライト信州81号」となる。このうち「カシオペア」「ムーンライトながら」「ムーンライト信州81号」は臨時列車であるため、定期列車ということになると「はまなす」「サンライズ出雲/瀬戸」だけとなってしまう。今回は、残るこれらの列車の現状や、これから運行されるクルーズトレインに触れながら、夜行列車の未来を探ってみたい。

    <1>存続危うい?「カシオペア」

    <2>「はまなす」は来年以降も残る?

    <3>安定した「サンライズ出雲/瀬戸」

    <4>「青春18族」の支持受ける「ムーンライト」

    <5>クルーズトレインに未来を託せるのか?

    存続できない六つの理由

     「北斗星」の廃止を悔やむ人は多いだろう。なかには鉄道文化財的な意味合いから存続させるべきだという声もある。むろん、そういう声に耳を傾ける必要はあるが、一方で、厳しい決断を迫られたJR東日本やJR北海道の姿勢も理解しておかなければいけないのではないだろうか。今回は、夜行列車やJRを取り巻く昨今の状況を考慮しながら「北斗星」廃止の理由を探ってみたい。

    <理由その1>海峡線の架線電圧

    <理由その2>客車の老朽化

    <理由その3>収入の問題

    <理由その4>会社間列車の難しさ

    <理由その5>JR会社間の温度差

    <理由その6>夜行列車の非日常性が仇に?

    「北斗星」27年の歴史…10のトリビアで振り返る

     青函トンネルが開通した昭和63(1988)年3月に、上野と札幌を乗換えなしで結ぶ夢の寝台特急「北斗星」が登場してから27年あまり。「北斗星」は今年3月のダイヤ改正で定期列車としての運行を終え、4月からは臨時列車として運行されているが、これも8月22日札幌発の上りが最後となり、「北斗星」は名実共に姿を消す。「北斗星」の廃止は、昭和33(1958)年10月に「20系」と呼ばれるブルーの車体の寝台客車が、東京―博多間の特急「あさかぜ」に登場して以来のブルートレインの歴史に幕を閉じることをも意味し、夜行列車の全廃が現実味を帯びてきた。ここでは「北斗星」の廃止にちなんで、その歴史や現状に触れながら、夜行列車の将来を見据えたい。まずは、「北斗星」の歴史をトリビア的に紹介する。

    <トリビア1> わずか15票で選ばれた

    <トリビア2> 1両もなかった新車

    <トリビア3> 運行開始から2日後、青函トンネルで立ち往生

    <トリビア4> 寝台列車初の公衆電話

    <トリビア5> 東北本線以外で運行も

    <トリビア6> 寝台料金なしで楽しめた食堂車

    <トリビア7> 座席車もあった

    <トリビア8> 特急に抜かれる「北斗星」

    <トリビア9> 北海道「最果て」まで運行したことも

    <トリビア10> ミャンマーへ旅立った「北斗星」

     <佐藤正樹>1960年札幌市生まれ。地方公務員や雑誌編集者などを経て96年にフリーに。鉄道雑誌や旅行雑誌、新書本に寄稿する傍ら、写真撮影やPC、スマホのサポートなどを行う個人事務所「キハユニ工房」を主宰。近著に「時代を駆けた名列車」(交通新聞社刊)がある。

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    1988年3月の「北斗星」一番列車運行の際の本紙記事

    ・「青函トンネル開業 北へ南へ鉄路は続く 走る拍手とバンザイ 沿線には日の丸」(1988年3月14日朝刊社会面掲載)

     八十年に及んだ船の歴史が終わり、新たな鉄路の歴史が始まった。十三日、曇り空の津軽海峡。世界一の海底トンネルを三十分でくぐり抜けた一番列車が、午前八時四十二分に青森側、同九時一分に北海道側に出た。(→記事へ)

    • 開業当時、「北斗星」に設置されたロイヤル個室(1988年3月13日撮影)
      開業当時、「北斗星」に設置されたロイヤル個室(1988年3月13日撮影)
    • 「北斗星」の広いロビーでくつろぐ乗客ら(1988年3月13日撮影)
      「北斗星」の広いロビーでくつろぐ乗客ら(1988年3月13日撮影)

    • JR上野駅で行われた寝台特急「北斗星1号」の出発式(1988年3月13日撮影)
      JR上野駅で行われた寝台特急「北斗星1号」の出発式(1988年3月13日撮影)

    ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

    • 札幌駅を発車し、一路上野に向かう「北斗星」(2015年3月12日、札幌市東区で)=鈴木毅彦撮影
      札幌駅を発車し、一路上野に向かう「北斗星」(2015年3月12日、札幌市東区で)=鈴木毅彦撮影
    • 大阪駅を目指して走る「トワイライトエクスプレス」(北海道白老町で)=鈴木毅彦撮影
      大阪駅を目指して走る「トワイライトエクスプレス」(北海道白老町で)=鈴木毅彦撮影

    • 富山市内を走る「トワイライトエクスプレス」=2015年3月9日、伊東広路撮影
      富山市内を走る「トワイライトエクスプレス」=2015年3月9日、伊東広路撮影
    • 「トワイライトエクスプレス」のサロンカー=2015年2月20日、浜井孝幸撮影
      「トワイライトエクスプレス」のサロンカー=2015年2月20日、浜井孝幸撮影

    • 夕暮れ時の日本海沿いを走る「トワイライトエクスプレス」=1992年10月撮影
      夕暮れ時の日本海沿いを走る「トワイライトエクスプレス」=1992年10月撮影

    2015年09月17日 14時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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