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    TPPまとめ…食の安全どうなる

    • TPP交渉の合意について共同記者会見する各国の代表ら(5日午前9時58分、米アトランタで)=高橋はるか撮影
      TPP交渉の合意について共同記者会見する各国の代表ら(5日午前9時58分、米アトランタで)=高橋はるか撮影

     政府は5日、環太平洋経済連携協定(TPP)の概要と付属文書を公表した。関税撤廃や経済ルールの自由化にとどまらず、女性の社会参画や児童労働の禁止、環境保護の徹底など、人権や環境への配慮を促したのが特徴だ。これらはTPP参加12か国に対応を促すだけでなく、将来、他のアジア諸国などがTPPに新たに加わろうとする際、クリアすべき「基準」となる。(2015年11月06日)(→記事へ

     制度作りが進むTPPについて、これまでの経緯や焦点をまとめました。

    [Q&A]TPPとは…世界の4割、巨大経済圏

      環太平洋経済連携協定(TPP)とは。

      日米豪やベトナムなど太平洋を取り囲む12か国が参加し、各国間の貿易を盛んにして経済を活性化させるための協定を指す。…(2015年11月06日)(→記事へ

    TPPの協定文書…何が書かれている?

    • 合意したTPPの概要
      合意したTPPの概要

     TPPの協定文書は全30章で構成されている。関税の撤廃・引き下げを決める「物品の市場アクセス」だけでなく、「金融サービス」「投資」「知的財産」「環境」「労働」などテーマは幅広い。参加12か国がお互いに門戸を開き、投資や進出をしやすくした。中国が台頭する中で、TPPは21世紀型の経済ルールを主導していく狙いがある。(2015年11月06日)(→記事へ

    「食の安全」は守られる?

     環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の経済ルールを巡っては、「米国流を押しつけられ、日本の食の安全が揺らぐのではないか」といった心配の声が出ていた。しかし、政府は合意した経済ルールについて「指摘された多くの懸念はあたらない」と強調している。
     日本の「食の安全」に関する厳格な基準や制度は、協定発効後も維持される。(2015年10月23日)(→記事へ

    消費者への恩恵は?

     環太平洋経済連携協定(TPP)交渉が大筋合意した。各国政府の署名、各国議会での批准を経てTPPが発効すれば、消費者への恩恵も増えそうだ。輸入農産物への関税が引き下げられたり、新たな輸入枠が設けられたりして、一部の食品での値下がりや、バターの品不足緩和が期待される。(2015年10月07日)(→記事へ

    大筋合意の主な内容

    【コメ】
     無関税の国別輸入枠を新設。当初3年は米国から5万トン、豪州から6000トン。段階的に増やし、13年目以降は米国から7万トン、豪州から8400トン。

    【牛肉】
     現行の関税38.5%を当初27.5%に。その後段階的に引き下げ、16年目以降は9%。

    【豚肉】
     ソーセージなどに使われる安い価格帯のものへの関税は現行の1キロ・グラム当たり482円を当初は同125円に。その後、段階的に引き下げ10年目以降は50円に。

    【乳製品】
     バターと脱脂粉乳に低関税のTPP輸入枠を新設。当初は生乳換算で計6万トン、6年目以降は計7万トン。チェダー、ゴーダ、クリームチーズなどは16年目までに関税を撤廃。

    【小麦】
     米国、カナダ、豪州に輸入枠を新設。当初は計19.2万トン、7年目以降は25.3万トン。関税は維持。代わりに国が輸入して製粉会社に転売する時に上乗せする「輸入差益」を発効から9年目までに45%削減。

    【水産物】
     マグロ、サケ・マスなどは11年目までに、アジ・サバは12~16年目までに関税撤廃。

    【ボトルワイン】
     8年目までに関税を撤廃。

    【車】
     米国が日本の乗用車にかけている関税(2.5%)を15年目から削減開始、20年目で半減、25年目で撤廃。自動車部品は8割以上で即時撤廃。

    【自動車の原産地規則】
     域内で生産された部品を原則45%以上使う。

    【バイオ医薬品】
     製薬会社に独占的に販売を認めるデータ保護期間を実質8年とする。

    どんな協定、なぜ参加…TPPとは

    [ニュースウイークリー]貿易しやすいルール作り(2013年05月11日)
    基礎からわかるTPP(上)(2014年04月20日)
    基礎からわかるTPP(中)(2014年04月21日)
    基礎からわかるTPP(下)(2014年04月23日)

    これまでの経緯

    ついに大筋合意へ

    TPP大筋合意…交渉5年半、巨大経済圏誕生へ(2015年10月06日)
    TPP交渉、大筋合意の見通し…甘利氏(2015年10月05日)
    牛肉関税11%下げ、TPP初年度に米と調整(2015年10月01日)
    TPP首席交渉官会合が開幕…米アトランタで(2015年09月27日)

    大統領への通商一括交渉権付与がカギ

    政府、米豪と連携しNZ説得…TPP合意目指し(2015年08月03日)
    NZ譲らずTPP合意見送り、打開へ日米加連携(2015年08月02日)
    TPP交渉閣僚会合、ハワイで…大筋合意目指す(2015年07月08日)
    TPA法案、米上院で可決…大統領に一括交渉権(2015年06月25日)
    TPPの米交渉権、法案成らず…下院が一部否決(2015年06月13日)
    TPP合意の前提、米「一括交渉権」審議入りへ(2015年05月15日)
    TPP大筋合意先送りへ…一括交渉権の審議否決(2015年05月13日)

    焦点はコメと車…進む日米協議

    • 米通商代表部のフロマン代表(左)と握手する甘利TPP相(東京都千代田区で)=代表撮影
      米通商代表部のフロマン代表(左)と握手する甘利TPP相(東京都千代田区で)=代表撮影

    TPP開示、政府苦慮…守秘義務、日米議会で差(2015年05月09日)
    TPP交渉開示、甘利氏否定…西村副大臣も撤回(2015年05月08日)
    TPP交渉内容、条件付きで国会議員に開示へ(2015年05月05日)
    TPP、日米主導で早期妥結…首脳会談で一致(2015年04月29日)
    TPP首席交渉官会合が終了…「一定の進展」(2015年04月27日)
    TPP、日米協議継続…甘利氏「距離狭まった」(2015年04月21日)
    TPP相「最大の山場」コメ、車で日米集中討議(2015年04月21日)
    交渉権法案で協議前進…TPP日米閣僚会談(2015年04月20日)
    TPP日米協議、農産品など議題…再開初日(2015年04月16日)
    TPP日米協議あす再開(2015年04月14日)
    事務レベル日米協議、中旬にも再開(2015年04月06日)
    車部品関税が焦点…日本、即時撤廃求める(2015年02月03日)
    懸案のコメ 最後の詰め…TPP日米協議(2015年01月29日)
    TPP豚肉関税 日本が譲歩?(2015年01月28日)

    先送り続く協議

    TPP長期化必至 閣僚会合 合意先送り 次回日程も未定(2014年02月26日)
    TPP大筋合意できず 首脳声明 年内妥結は確認(2013年10月09日)
    TPP交渉 正式参加 政府 午後 作業部会へ(2013年07月23日)
    日米 TPP協議加速 首脳会談 同盟深化を確認(2012年11月21日)
    首相、TPP交渉参加表明 関係国と協議入りへ(2011年11月12日)
    TPP参加へ高い壁 首相が「協議」表明 スピード感も欠く(2010年11月16日)
    米、環太平洋経済協定参加へ(2009年11月15日)

    2015年11月06日 11時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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