文字サイズ
    まとめ読み「NEWS通」

    FIFAがブラッター、プラティニ両氏を8年の資格停止に

     【チューリヒ(スイス)=風間徹也】国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会は21日、90日間の暫定資格停止処分としていたゼップ・ブラッター会長(79)(スイス)とミシェル・プラティニ副会長(60)(仏)に、いずれも8年間の資格停止処分を科したと発表した。

    • 資格停止処分の発表後、チューリヒ市内で記者会見したブラッター会長(AP) 
      資格停止処分の発表後、チューリヒ市内で記者会見したブラッター会長(AP) 

     

     事実上の解任となる。さらにブラッター氏には5万スイス・フラン(約600万円)、プラティニ氏には8万スイス・フラン(約1000万円)の罰金も科された。

     ブラッター氏は5選を果たした直後の6月、一連の不祥事の責任を取って来年2月で辞任するとすでに表明。プラティニ氏は後任の会長選で立候補手続きを行ったが、認められない。(2015年12月22日)

     ◇

    FIFA処分…2億円 倫理規定に抵触

     【チューリヒ(スイス)=風間徹也】国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会から21日、8年間の資格停止処分と罰金を科されたブラッター会長は、直後に記者会見を開き、「FIFAに裏切られた気持ちだ。私をうそつきと言うのは間違いだ」と潔白を訴えた。

     処分は、ブラッター氏が2011年、欧州サッカー連盟(UEFA)会長のプラティニ副会長に対し、FIFAを通じて支払った200万スイス・フラン(約2億4000万円)に法的根拠がなく、倫理規定に抵触すると判断されたもの。

     ブラッター氏は処分発表から約1時間後の午前11時、スイス・チューリヒにある旧FIFA本部で記者会見を行った。大勢の報道陣を前に「本当に残念。パンチングボール(サンドバッグ)のようだ」と語った。

     1999年に契約書を交わしながら、支払いが10年以上後になった事情についても釈明。自身のアドバイザー役に招いたプラティニ氏と期間をおいて報酬を支払うことを約束していた、と正当性を改めて主張した。

     AP通信によると、プラティニ氏も「この決定に驚きはない。私の名誉を汚すために企てられたことだ。やましいことは何もしていない」などとする声明を発表、UEFAも「処分に対し、非常に落胆している」と公式サイトで表明した。(2015年12月22日)

    放送権や招致、会長選巡り高額賄賂?

     FIFAの副会長ら9人がW杯の地区予選を含む9大会の放送権を独占受注させるなどの見返りに、多額の賄賂を受け取っていたなどとして逮捕、起訴された。

     賄賂の受け取りやマネーロンダリング(資金洗浄)などの罪で起訴されたのは、ジェフリー・ウェブ(英領ケイマン諸島)、エウヘニオ・フィゲレド(ウルグアイ)両副会長、ジャック・ワーナー元副会長(トリニダード・トバゴ)らFIFA関係者9人を含む計14人。〈1〉W杯地区予選、南米選手権、南米クラブ選手権など9大会を巡る放送権などの受注〈2〉2010年W杯南アフリカ大会の招致活動を巡る資金工作〈3〉11年FIFA会長選を巡る資金工作――などが起訴対象となった。(2015年05月29日)(→記事へ)

     2010年に南アフリカで開かれたW杯の招致をめぐり、FIFA元副会長側に1000万ドル(約12億円)がわたっていた疑いがあることが分かった。FIFAの倫理委員会は27日、起訴された14人の中のFIFA関係者9人を含む11人の幹部らを「活動停止処分」にしたと発表した。(2015年05月28日)

    (→記事へ)

    会長選挙を直撃

     FIFAの総会は5月29日、スイスのチューリヒで行われ、会長選で現職のゼップ・ブラッター氏(79)(スイス)が5選を果たした。任期は4年。摘発から2日、批判が強まる中だったが、ヨルダン協会会長のアリ・フセイン王子(39)に大勝した。

     加盟全209協会が投票し、ブラッター氏は133票、アリ王子は73票を獲得。ブラッター氏は、1回目の投票で当選資格を得られる有権者数の3分の2(140票)には届かなかったが、投票の過半数で決まる2回目を前にアリ王子が辞退した。ブラッター氏の5選について、「信任と信頼を得た」と喜ぶ姿がある一方で、「改革は全く期待できない」などの批判が渦巻いた。

     ブラッター会長は6月2日、スイス・チューリヒのFIFA本部で記者会見し、「早期に次期会長を選ぶ臨時総会の開催を求める」と述べ、引退する意向を表明した。

     

    FIFAってどんな組織?

     世界のサッカーを統括する組織で、1904年に設立。現在、209の国と地域が加盟しており、ワールドカップ(W杯)などの国際大会を主催。本部はスイスのチューリヒ。理事会は26人で構成される意思決定機関。8人の副会長と15人の理事は、六つの大陸連盟などで定数が決まっている。任期は通常4年。会長と女性理事(1人)は総会で選ばれ、事務総長は会長の提案により、理事会が選ぶ。

     今年4月のFIFA理事選では、日本協会副会長の田嶋幸三氏(57)が初当選している。日本人がFIFA理事に就任するのは、2011年に定年で引退した小倉純二・日本協会名誉会長以来4人目。(2015年05月01日)(→記事へ)

    W杯制した英雄は捜査歓迎

     元アルゼンチン代表で同国代表監督も務めたディエゴ・マラドーナ氏は27日、地元のラジオ番組に出演し、「きょうはサッカーがFIFA幹部との戦いに勝った日」と語った。また、元ブラジル代表で現在、母国で上院議員を務めるロマリオ氏も「泥棒が逮捕された。いつかは誰かがやるべきことだった」と歓迎した。(2015年05月28日)(→記事へ)

    【関連記事】

    ・FIFA、9大会で汚職…放送権受注で(2015年05月29日)

    ・FIFA汚職、W杯招致元副会長に1千万ドル(2015年05月28日)

    ・FIFA会長選、日本協会会長は現職支持の方針(2015年05月29日)

    ・FIFA新理事に田嶋氏 AFC総会で当選 日本人4年ぶり(2015年05月01日)

    ・FIFA幹部との戦いに勝った日…マラドーナ氏(2015年05月28日)

    2015年12月22日 11時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    おすすめ
    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP