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    私も言いたい!「NEWS通」

    介護団体の対応に反対が多数…介護現場の教科書記述アンケート

     介護の仕事を「重労働で低賃金」と記述している2社の教科書について、介護業界6団体が7月上旬、「表現が不適切」として出版社に修正を求める要望書を提出しました。この記事を元に読者アンケートを実施したところ、介護の現場における様々な問題が寄せられました。

    介護団体の対応に賛成27%、反対73%

     7月22日までのアンケートを集計すると、教科書会社に対して教科書記述の修正を求めた介護団体の対応に「賛成」と答えたのは全体の27%。介護団体の対応に「反対」と答えたのは73%で、反対派が多数を占めました。

    教科書の記述は事実で待遇改善が先…反対派

     反対と答えた読者の中で最も多い意見は、「教科書の記述は事実そのもので、介護団体は教科書会社に修正を求める前に、業界の環境改善に注力すべきだ」というものでした。

     「現実問題として、重労働で低賃金だからこそ定着率も悪く、質のいい人材が育っていません」

     「修正を求める申請内容がどんな内容かは知りませんが、ただ『不適切だから』という理由なだけでは介護報酬はしっかり入って施設管理者トップはもうけるけど労働者の低賃金・重労働を肯定しているようにも考えてしまいます」

     「今後は若い人の手が必要なら、賃金のアップを考慮しなければ、この業界は、成り立たなくなるでしょう。その上、老々介護が増加して悲劇が増える可能性もあります」

     

     反対と答えた方々からは、「介護の現場がこのままでは持たない」という憤りに近い意見が数多く寄せられています。待遇面でも施設管理者と現場スタッフの格差を指摘する意見が複数寄せられています。総じて、教科書の記述修正を求める介護団体の対応は本末転倒で、介護団体としてやるべきことは他に山積しているという指摘です。

    教科書に書くことで子供たちへの影響が心配…賛成派

     賛成と答えた方々からは、「介護現場の現状を背景の説明なしに教科書に記載することは子供への影響を考えても問題」「特定業種について『重労働で低賃金』だけ記載するのはレッテル貼りだ」といった意見を挙げています。

     「低賃金や重労働など労働環境が良くないのは改善が必要ですが、そのことが教科書に書いてあるのは問題。もっと違うところで問題提起することであって、その教科書で勉強した子供たちは、これからずっと介護職は重労働で低賃金と思い続けることでしょう」

     「『重労働で低賃金』の基準が決まっていない。たとえ基準を決めたとしても、純真な子どもたちに、特定の業界に対する負のイメージを与えるのが適切とは思えない。将来、子どもたちが就職活動する頃には状況が変わっているかもしれないのに、現時点でその進路を限定するような情報を公教育の現場で与えるべきではない」

     「『重労働』も『低賃金』も、どちらも相対的な問題で、教科書会社が決めつけられるものではありません。まして、仕事や職業に関しては、その人その人の見方、価値観があり、一面的な価値観をあたかも普遍的なもののようなニュアンスで教科書に表記することは適切とは思えません」

     

     賛成を表明された方々からは、介護の現場が置かれた現状が「重労働で低賃金」であることは必ずしも否定しないものの、子供たちが読む教科書に背景説明もないまま断定的に書くのは教育上問題があるという指摘です。また、「重労働で低賃金」なのは他業種でもあるのに、介護業界だけを取り上げるのは問題があるという指摘もありました。

    介護スタッフが胸を張って働ける環境構築を

     超高齢社会が進行する中、誰しもがお世話になる可能性がある介護サービス。年々膨らみ続ける社会保障費をいかに抑制していくかが喫緊の課題とされていますが、その一方で、介護スタッフが「このままの給与では結婚も子育てもできない」と言わざる得ない状況は、そのスタッフに介護される人にとっても不幸なことです。他の人の世話をするには、心にも生活にも余裕がなければ長続きしないでしょうから。

     では、どうすれば良いのでしょう。アンケートは引き続き受け付け中で、皆様のご意見をお待ちしています(*投稿は1人1回のみです)。

    2015年07月22日 14時17分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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