文字サイズ
    気象・災害まとめ読み

    阿蘇山噴火…警戒レベル入山規制に引き上げ

    • 阿蘇山の中岳第1火口から上がる噴煙。奥は阿蘇市街地(14日午後1時45分、読売機から)=林陽一撮影
      阿蘇山の中岳第1火口から上がる噴煙。奥は阿蘇市街地(14日午後1時45分、読売機から)=林陽一撮影

     14日午前9時43分、熊本県の阿蘇山中岳(1506メートル)の第1火口で噴火が発生した。気象庁によると、噴煙は火口から上空2000メートルまで上がった。

     同庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げ、同県阿蘇市などは、火口から約4・5キロの範囲を立ち入り禁止とした。阿蘇山の警戒レベルが3になるのは、警戒レベルが導入された2007年12月以降初めて。同庁は噴火の7分後、噴火速報を8月の運用開始後初めて発表した。

     噴煙は火口から上空2000メートルに達し、約60キロ離れた福岡県筑後市でも降灰があった。阿蘇市によると、当時3キロ内にいた約200人は避難して無事だった。

     気象庁によると、今回の噴火は、マグマが直接、地下水に触れて起きる「マグマ水蒸気爆発」の可能性が高いという。同庁は今後について、今回より規模の大きな噴火が起きる可能性は低いが、同程度の噴火が発生する可能性があるとして警戒を呼びかけている。

     阿蘇山では昨年11月頃から火山活動が活発化。今月10、11日には、ごく小規模な噴火が起きていた。1979年9月には死者3人を出す噴火も起きている。

    現地ルポ…ゴーグルとマスク姿の小学生

     2000メートル級の噴煙が阿蘇上空に噴き上げた――。阿蘇山の噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げられた14日の中岳第1火口の噴火。1994年12月以来の規模という噴煙が阿蘇地域を覆い、現地は緊迫感に包まれた。(→記事へ)(2015年09月15日)

    観光に影 登山口15か所封鎖

     噴火警戒レベル3(入山規制)への引き上げから一夜明けた熊本県・阿蘇山では15日、立ち入り禁止区域に向かう登山口封鎖などの作業が本格化した。主要な観光、宿泊施設は通常通り営業しているもののキャンセルが相次いでおり、関係者は「山の状況は落ち着いている。噴火の影響は限定的」と風評被害の払拭に懸命だ。

    登山禁止拡大

    • 草千里の駐車場入り口に設置される、通行止めを知らせる看板(15日午後3時43分、熊本県で)=田中勝美撮影
      草千里の駐車場入り口に設置される、通行止めを知らせる看板(15日午後3時43分、熊本県で)=田中勝美撮影

     国立公園に指定されている阿蘇地域には、登山客に人気の阿蘇五岳(中岳、高岳、杵島きしま岳、根子ねこ岳、烏帽子岳)がある。14日のレベル引き上げ後、熊本県阿蘇市などでつくる阿蘇火山防災会議協議会は、登山の禁止範囲を拡大。中岳、高岳、杵島岳、烏帽子岳は全面的に登山禁止になった。登山口の封鎖作業が行われ、15日までの封鎖箇所は計約15か所に達した。

     県警阿蘇署によると、昨年の登山届の数は高岳と中岳だけで計4450人。届けを出さない登山者も多数いるとみられる。協議会は、昨年8月に警戒レベル2(火口周辺規制)になった後、中岳第1火口から約1キロ圏を登山禁止にしていた。環境省阿蘇自然環境事務所の森一弘所長は「阿蘇は外国人も多く、周知徹底が必要だ」と気を引き締める。協議会は今後、英語の看板も設置する方針だ。(2015年09月16日)

    <関連記事>

    阿蘇火口付近に1・6メートル巨大噴石(2015年09月16日)

    カメラに4人の姿、阿蘇山立ち入り禁止区域(2015年09月17日)

    動画

    【阿蘇山噴火 レベル3に引き上げ

    (読売機から東京本社写真部・林陽一撮影、2015年9月14日公開)

    【阿蘇山で噴火、「入山規制」に…噴煙2千m】

    (※音声はありません、気象庁提供、2015年9月14日公開)

    2015年09月17日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    おすすめ
    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP