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    ノーベル物理学賞の梶田隆章さん…過去記事で振り返る業績

    • ノーベル物理学賞の受賞が決まった梶田隆章さん(2012年9月撮影)
      ノーベル物理学賞の受賞が決まった梶田隆章さん(2012年9月撮影)

     スウェーデン王立科学アカデミーは6日、2015年のノーベル物理学賞を、謎の多い素粒子「ニュートリノ」に質量があることを突き止めた東京大学宇宙線研究所の梶田隆章所長(56)と、カナダ・クイーンズ大学のアーサー・マクドナルド名誉教授(72)の2人に贈ると発表した。

     日本のノーベル賞受賞者は、24人目。物理学賞は、昨年の赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏に次ぐ2年連続で、11人目となる。賞金は800万スウェーデン・クローナ(約1億1500万円)で、2人で等分する。

     授賞理由は「ニュートリノが質量を持つことを示すニュートリノ振動の発見」。(→記事へ

     ◇略歴

     梶田隆章(かじた・たかあき)

     1959年生まれ。埼玉県東松山市出身。県立川越高校、埼玉大理学部物理学科卒。東京大学大学院で小柴昌俊・東大特別栄誉教授(2002年ノーベル物理学賞受賞)の研究室に入る。東大宇宙線研究所助教授などを経て、99年同研究所教授、同研究所付属宇宙ニュートリノ観測情報融合センター長。2008年から同研究所長も兼ねる。仁科記念賞などを受賞。

    なぞの素粒子「ニュートリノ」…質量はあると最終結論

     (1998年6月5日夕刊)

     宇宙空間に充満する基本粒子でありながら、質量(重さ)の有無がわからなかったなぞの素粒子「ニュートリノ」について、東大宇宙線研究所(戸塚洋二所長)の日米共同実験グループは、「質量はある」との最終的な結論をまとめ、五日午前、岐阜県高山市で開催中のニュートリノ国際会議で発表した。質量ゼロを前提としている現在の標準理論の書き換えなど、現代物理学の根幹を揺るがす成果といえそうだ。(→記事へ

    ニュートリノ研究で第45回仁科記念賞

     (1999年12月22日朝刊)

     大気から地球に降り注ぐなぞの素粒子ニュートリノに重さがあるという観測結果を発表した後、クラシックコンサートのように、拍手が鳴りやまなかった国際会議から一年半。俊英の東大宇宙線研究所教授が、素粒子物理学者・仁科芳雄博士の名を冠する伝統の賞に輝いた。(→記事へ

    小柴博士も「ノーベル賞」太鼓判

     (2006年5月5日夕刊)

     東京大学理学部の助手になって間もない1986年の秋、東京・本郷の研究室で妙なことに気づいた。

     「ニュートリノの数が足りない」

     岐阜県神岡町(現飛騨市)に設置されたニュートリノ観測装置「カミオカンデ」がとらえたデータを、より正確に処理するためにコンピューターのプログラムを改良している時だった。(→記事へ

    「鬼軍曹」の遺志、研究の血脈に

     (2015年6月4日夕刊)

     宇宙を大量に飛び回っているのに、何でもすり抜けてしまい、ほとんど反応しない。物理学の世界で幽霊のような存在だったニュートリノに、重さ(質量)があることを突き止めたのは、日本の研究者だった。(→記事へ

    2015年10月06日 20時18分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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