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    私も言いたい!「NEWS通」

    図書館運営の民間委託に反対が多数…アンケ結果から

     今回は図書館運営を民間企業に委託する是非をお尋ねしました。愛知県小牧市で10月4日、レンタル大手「TSUTAYA(ツタヤ)」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)などに運営を委託する新図書館計画の賛否を問う住民投票が投開票され、反対票が賛成票を上回ったことを受けての質問です。

     その結果、図書館運営に賛成する人は全体の39%にとどまり、反対する人が61%と過半数を占めました(10月13日現在)。

     反対票の多くが地域の文化・教育の拠点である図書館運営を営利企業に任せることに強い拒否感を示しています。また、CCCが運営する佐賀県武雄市の図書館で、蔵書の管理手法や選書の偏りなどが問題視されたことを挙げ、反対票を投じた方が多数いらっしゃいました。

     一方、賛成票を投じた方からは、公務員による図書館運営は開館時間が短いことなど、現状のままではサービスが向上しないことなどを挙げ、民間企業への委託に賛同する声が目立ちました。

    利益追求と図書館の目的は異なっている…反対派

     「民営化されると利益を求めることになり、本来の図書館の目的とは異なっていると思うからです。また、図書館にはオシャレさはいらないと思います。オシャレと快適さは違いますし、落ち着いた館内を目指してほしいです。カフェもいりません。私は今までの公共の図書館が好きです。私設図書館が全部そうとは限りませんが、余計なものは一切いりません。もし民営化するなら、経営する企業さんも司書の資格の勉強をしてほしいです。図書館や司書のお仕事をよく理解してから運営するべきだと思います」

     

     「図書館は、オシャレである必要はない。自分にとって図書館の大きな役割は、以下の3つ。
    (1)お金のない人々(貧困層や苦学生)に、勉強の場所と資料を提供すること。
    (2)お金にならない資料・売れないが学問的価値がある資料(郷土の歴史など)を保管すること(購入しての金銭的援助を含む)。
    (3)地域の人々に図書に親しんでもらうこと(子供達にとって、読書への入り口になること)
    だから、ちょこっとお金を出せば手に入るベストセラー本がある必要も感じないしオシャレである必要も感じない。民間のノウハウを利用して費用低減をはかることは必要だが、図書館の本分を忘れた図書館は、本屋や出版社を圧迫する貸本屋になってしまう」

     

     「理由その1:企業は売れ筋、興味筋しか見ない。図書文化は2の次。本がかたよる。
    理由その2:図書館がマンガ喫茶化する。
    理由その3:利益優先の企業体質が、おおよそ利益とは無縁の知育文化を育むとはとうてい思えない。
    とにもかくにも、民間はまず図書文化とは何か、どうあるべきか、考えとるのかね。図書館が人寄せパンダに変身すればいいというものではない」

     

     「安易に民間委託をすることに反対です。ツタヤの良いところを学びながら、コスト削減をし、行政が『市民に役立つ図書館』を追求していただきたい。『知の拠点』として行政資料・特に今後の町づくりに欠かせない郷土資料・未来の子どもに責任を持つ児童コーナーなど専門司書がやっていただきたい。自治体が責任を持つのは公平性だけではない、その自治体の未来に『学びの場』『情報センター』等に責任を持つということだと思う」

     

     「元公共図書館の委託スタッフでした。官制ワーキングプアを助長する民営化は望ましくありません。私自身は6年前に退職しました。当時一緒に働いていた仲間たちも、図書館が好きで懸命に仕事をしていましたが、収入が少ないため生活が成り立たず、ほとんどの人が退職してしまいました」

     

    閉館時間の延長などで使いやすくなる…賛成派

     「図書館の大切さはよく理解しております。しかし日本全体に言えることですが生産者人口が減少の一途をたどり国も地方もこれから有史以来の高齢化社会に突入します。もう借金は限界を超えて個人なら破産です。重要なインフラ以外は多少評価は程度は低くても民間へ委託するしかない。もう、何とかなるでは通用しなくなっているのです」

     

     「現状でも図書館の運営自体が民営会社のところは多いです(東京の区立図書館など)。民営会社になると開館時間が長くなり、休みが減るようで、利便性の向上を感じます。
    つまりは、どこまで民営化するかどうか、どのように民営化するかではないでしょうか?全部丸投げは、民間会社は利益を追求するので、するべきではないと思います。図書の購入と、図書館の運営は別会社にするなど、きめの細かい検討が必要です」

     

     「民間で出来ることは民間にまかせるべき。賛成。官でやるより意思決定も早く、機敏に運営出来る。給与の高い公務員を増やす必要はなく、税も他に有効に使える」

     

     「方向としては賛成。
    その理由
    1.開館時間の延長等で使いやすくなる。
       これが最大。時間制約、曜日制約が無くなるのは
       大きなメリットだ。
    2.お茶も飲めるところが有るのはいい。
    3.サービスが近代化する。
    しかし、すべて丸投げすると、相手も営利企業なので自分に利益があるようにしようとするため、地域に関係ない売れない本を入れるとかが生じる可能性がある。これらの問題は、本の選択は市の管理者の承認がいるとかといった条件を付ければ済む話。いいところを最大化し悪いところを最小化する契約にすればいい話だ」

     アンケート結果を拝見していて、図書館運営には根深い問題が潜んでいることを痛感します。地域にとって図書館はどうあるべきなのか、寄せられたご意見はいずれも考えさせられるものでした。安易に民間委託してしまうと、効率性や合理性、快適さなどといった指標からはこぼれ落ちる公立図書館の良さが失われるとの指摘です。一方で、財政的な問題、サービス精神はさほど感じられない運営手法、図書館で働く人たちの待遇面など、変えていくべき課題もあるようです。アンケートは引き続き受け付け中で、ご意見をお待ちしています(*投稿は1人1回のみです)。

    2015年10月13日 14時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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