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    トピックス社会

    ブタとオオカミの立場逆転!売り切れ続出の絵本とは

     子ブタのきょうだいが悪いオオカミから身を守る絵本「3びきのこぶた」。このパロディー絵本で、20年以上前の1994年に出版された「3びきのかわいいオオカミ」が今、ツイッターなどで人気を呼んでいる。ツイッターの拡散が始まった5月20日ごろから、書店への問い合わせが続出。アマゾンや楽天などのインターネット通販にも、予約が殺到している状態という。

     ブタとオオカミの立場が逆転、3匹の子オオカミたちが大ブタに狙われて大ピンチ!というもので、そもそも強者とは、弱者とは、を再考させられそうな内容でもある。

     年間4000部前後が出版される作品だが、書店では現在品切れが相次いでいる状態。出版元の冨山房(東京都千代田区)は急きょ15日に3000部を重版する異例の対応に追われている。

     おなじみの「3びきのこぶた」は、母さんブタが、我が子を自活させるべく子ブタの3兄弟を外の世界へと送り出すという筋書き。3匹はそれぞれ、ワラの家、木の家、レンガの家を建てて生活を始めるが、そこへ悪いオオカミが登場。兄弟をピンチへと陥れる。

     一方、「3びきのかわいいオオカミ」は、ギリシャの犯罪学者ユージン・トリビザスさんが主役を入れ替えたストーリーを新たに書き、「ふしぎの国のアリス」などのイラストでも知られるイギリス人画家ヘレン・オクセンバリーさんが絵をつけた作品。日本語版は翻訳家こだまともこさんの訳文によるもので、小学校や幼稚園の図書館に置かれ、子どもたちの演劇の題材などにも使われている。

     「3びきのかわいいオオカミ」のストーリーはこんな感じだ。

    • レンガの家はハンマーで破壊
      レンガの家はハンマーで破壊

     まず3匹はレンガの家を建てますが、わるいおおブタがやってきて、ハンマーで家を壊してしまいます。このわるいおおブタは、もう悪いのなんのって、次に建てたコンクリートの家は電気ドリルで、その次にもっと丈夫に鋼鉄と鉄条網で建てた家はダイナマイトで壊してしまいます。命からがら逃げ出した3びきのオオカミが次に建てたのは、なんと花の家でした……。

    • もっと頑丈な家なら容赦なくドリル登場。ブタの顔がワルすぎ
      もっと頑丈な家なら容赦なくドリル登場。ブタの顔がワルすぎ

     ツイッターでこの絵本のイラストが紹介されると、瞬く間に拡散され話題に。子どもというより、子育て世代の主婦やサラリーマンがコメントしているようだ。

     「チビが幼稚園から借りてきた絵本、三匹の子豚、ならぬ「三匹の子オオカミ」に出てくる悪い豚の破壊力がすごすぎ」

     「こんな極悪ブタ初めて見た」

     「子どもにはおもしろい本、大人が読んだら深い話」

     「こんなに過激なのに、ハッピーエンド??? 子どもに読ませたい」

     冨山房の坂本起一社長は「『3匹のこぶた』のイメージでオオカミはいつも悪役だったが、この絵本ではおくびょうでまじめという姿で描かれている。既存のレッテルを貼られてしまう悲劇は現実の社会でもあり、考えさせられる内容」と話している。

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    2016年06月01日 16時26分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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