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    ご注意! 部下の過半数が「上司の怒り方はパワハラ」

    メディア局編集部

     上司に怒られた部下の53.8%は「パワハラだ」と感じる一方、怒った側の上司はほぼ無自覚――。

     多くの職場で日常茶飯事だろう上司から部下への叱責に関し、置かれた立場で大きな認識ギャップが生まれていることが、「日本アンガーマネジメント協会」(東京)の調査で改めて浮き彫りになった。しかも、部下の5人に1人はパワハラを受けたというマイナス感情を1年以上も引きずっているという。「このぐらいは指導の範囲」と落とした雷をすっかり忘れていたある日、「パワハラだ」と訴えられる可能性も。上司の皆さん、あなたは大丈夫!?

     同協会は、怒りの感情をコントロールする重要性を啓発する一般社団法人。今年3月11~14日、社員100人以上の企業・団体に勤める正社員らを対象にインターネット調査を実施し、「怒った側」515人、「怒られた側」774人から回答を得た。

     上司の怒り方をパワハラだと感じた理由について、「(怒った後)無視された」が84.6%と最も多かった。児童虐待などで昨今注目される「ネグレクト」とは違うかもしれないが、存在を認めてもらえないことは結構つらいものだ。続いて「口汚くののしった」「人格まで攻撃した」「どなるなど感情的になった」などが並び、感情にまかせて怒りを爆発させる典型的なパワハラ上司の姿が想像できる。

     その結果、「仕事のモチベーションが低下した」と答えた部下は40.6%。このほか「相手を避けるようになる」「精神的に不安定になった」が続く。仕事への支障が気になるところ。

     ところが、上司の方を見ると、自分の怒り方はパワハラだと感じているのはわずか16.7%。しかも「部下の様子に変化はなかった」と思っている人が58.7%と圧倒的に多い。「部下の心、上司知らず」だ。

     加えて問題は、「パワハラを受けた」というマイナス感情が長期化することだ。どのぐらい感情を引きずったかの期間を尋ねた質問では、「1年以上」と答えた部下が20.3%なのに対し、上司の方は「ほんの一瞬」「数分程度」が合わせて6割を超えた。怒ってもすぐに忘れてしまう上司に対し、怒られた部下の5人に1人は感情的なしこりを残している。そのしこりがいつか爆発するようなことにならなければいいが……。

     同協会の安藤俊介代表理事は「モチベーションが低下し、上司を避けるようになれば、業務効率は著しく低下するだろう。怒る側は、怒られる側の態度を敏感に反応できていないかもしれない。怒った後のケア、フォローを丁寧にすることで、怒った後の生産性低下を防ぐことができるのではないか」と指摘している。

     読売新聞が運営する掲示板「発言小町」でも、「パワハラ上司にパワハラを自覚させてやめさせたい」など、パワハラに関する部下からの悩み相談が多数寄せられている。部下を大きく成長させる一言となるのかそれともやる気をなくさせてしまい、揚げ句の果てはパワハラとして訴えられてしまうのか。まさに上司のマネジメント能力の見せどころだと言えそうだ。

     

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    2016年06月10日 17時16分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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